京都兆の歴史的建築物を未来へ!日本文化は今を生きる貴方の中にも

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待幸亭

京都兆「待幸亭」改修に寄せて
 

歴史的建築物である京都兆 嵐山本店にある建物「待幸亭」は、元々、明治初期に建築された旧染谷寛治別邸で、松下幸之助氏から茶室と書院造りの建物を兆 創業者 湯木貞一が譲り受け、1962年に嵐山に再築されました。現代では再現が難しい技術や素材がふんだんに使われており、いわば、造りそのものが文化財とも言える建築物です。
 
最初の建築から約150年が経った「待幸亭」も老朽化が目立ちはじめ、改修することにしたのですが、流水をイメージした天井画をどうしたらよいかを暗中模索していました。そんな時、これまでのご縁で、日本画家・森田りえ子氏に新しく天井画を描いていただけることになり、新しい天井を張り替えることに合わせて、床の間、襖、障子の張り替え、壁や漆の塗り直しなど、各所の改修を行うことにいたしました。これらの作業は、知識と経験が豊富な京都の匠たちが、丁寧に仕事をしてくださいます。
 
今回、作業前の打合せを重ねるうちに、改めて日本文化、伝統について考えさせられました。そして、各種専門の職人さんの技術や感性の素晴らしさを、多くの人たちに伝えなければ、人類が永く健全に存在し続けるのに必要な日本的価値が、未来に繋がらないと感じたのです。

これまでも京都兆では、日本の文化を守り伝えていく立場として、さまざまな活動に取り組んでまいりました。今回の改修についても単なる建物の修繕ではなく、日本美術や日本建築を未来につなぐ取り組みとして位置付けています。
 
そこで今回、この「待幸亭」の改修を通して、お一人でも多くの方に日本文化に触れていただきたいと考え、クラウドファンディングに挑戦することを決意しました。皆さまのご支援も頂きながら「待幸亭」を改修し、日本文化の継承に取り組んでいきたいと思っています。
 
日本文化は、難しく、普段の生活から遠く離れたものでは決してありません。日本文化の感性や感覚は、どこかで誰しもが持っているものと私たちは考えています。女子高生を中心に世界に発信している「kawaii文化」も関係があると思います。
 
今日まで受け継がれてきた日本文化の「根源」「本物」を知ることで、新たな創造意欲が生まれたり、普段見ている景色が少し変わって見えたりする。このプロジェクトがそんなきっかけになれば幸いです。参加していただいた方々の名前をデジタルデータや、天井裏に置く板に記して、皆さんで成し遂げたことを噛み締めながら、後世に引き継ぎたいと考えています。
皆さんで、歴史に名を刻みましょう!

 

掲載サイト:https://readyfor.jp/projects/kyoto-kitcho