現在(2024年4月)、日本国内のクラウドファンディングサイトは小規模のサイトも含むと150サイト以上存在しています。
その中から自分に適したクラウドファンディングサイトを選ぶのはなかなか難しい作業となります。
さらに、大手のクラウドファンディングサイトの中でも購入型、寄付型、融資型、投資型など細分化されており、年々選びにくさが増しているのが現状です。
このページでは国内の主要な15サイトに焦点を絞り込んで、各サイトを比較しやすいよう、重要なポイントに分けて紹介、解説しています。
その前に、クラファン用語として押さえておきたい2つのキーワードを紹介します。
起案者:クラファンで資金調達を目指す発案者のことを指し、資金援助を受ける側の人。
支援者:起案者が各クラファンサイトで公開しているプロジェクトに資金援助をする人。
このページではまずこの2つのキーワードを覚えておいてください。
それ自分に最適なクラウドファンディングサイトを選択して、希望の調達額を成功させてください。
※下記で紹介している数値は各サイトが公表している数値と当サイト調べなど(2024年3月時点)を元に構成されています。
国内のクラウドファンディングサイトは基本的に初期費用、掲載費用などは掛からないケースが多く、資金調達額に対して一定の割合が手数料としてかかります。
プロジェクトが成功した場合のみに成功報酬として手数料が発生するという仕組みです。
手数料のシステムなど、クラウドファンディングサイトごとで異なりますので、各サイトにて十分に確認の上、サイト選定のひとつの要素としてお考え下さい。
手数料に関しては大体いずれのクラウドファンディングサイトも9%〜20%前後くらいの手数料がかかってくるのが一般的です。この手数料は、クラウドファンディング成立後に調達金額から差し引かれる形が多いです。
また、クラウドファンディングサイト選定においては、その成功率も大事です。国内のクラウドファンディングの成功率は大体30%前後とされています。
もちろん、成功率だけでサイト選定するのは好ましくはありませんが、これもひとつの指針としてお考え下さい。
さらに各サイトごとのユーザー数も気になるポイントではあります。絶対数が多いのは大事ですが、それがプロジェクトのターゲット層と合っているかも大切です。ターゲットが合わないユーザーが1万人いても意味がないからです。
あなたのプロジェクトがどのクラウドファンディングサイトに合っているか、あくまで参考値のひとつしてご参照ください
クラウドファンディングは大きく分けて4つの支援形式があります。
購入型:リターン品を購入するタイプの支援方式
寄付型:支援者にリターンはない、募金型の支援方式
融資型:融資を行うことで利子を得る支援方式
投資型:投資を行うことで分配金や株式を得る支援方式
クラファン形式 | クラファンサイト |
購入型 | |
寄付型 | |
融資・投資型 |
■購入型
ここ数年の日本のクラウドファンディングのトレンドはこの”購入型”です。
起案者がクラファンの概要・期限・目標額を発表し、支援者に支援を募ります。
支援者へのリターンとはその商品やサービスなど、金銭以外のリターンを設定します。ここが購入型の大きなポイントとなります。
また、購入型は”All or Nothing”と”All In”の2種類に分類されます。
◇All or Nothing型
ALL or Nothing型は目標金額を達成できた時に限り、その支援金を受け取ることができます。
それまでクラウドファンディングにかけた時間と労力が無駄になってしまう可能性があり、All in型と比べるとリスクが高いとされます。
◇All In型
目標金額を達成できても、未達で終わっても、そこまでに集まった支援金を受け取ることができる方式です。ただし、注意点は未達で終わっても必ずプロジェクトを実行、リターンがあれば実行しなくてはなりません。
そのため、支援総額が目標を大きく下回ってしまうと、予算不足でプロジェクトを実施しなければいけないことになります。
All or Nothing | All In方式 | |
資金調達の条件 | 目標達成した場合のみ | 目標未達成でも終了時点で集まった資金を受け取ることが可 |
リターン | 目標達成した場合のみ | 目標達成の可否に関わらず、リターン義務がある |
目標額が未達の場合 | そこまで寄付された金額は支援者に返金 | 目標未達成でも終了時点の調達額を受け取ることが可 |
メリット | ・目標未達の場合はリターンを履行しなくていよい。 ・目標未達の場合、プロジェクトを実行しなくてよい。 ・負債を抱えるリスクが低い。 ・マーケティングリサーチとしても有効。 | ・目標未達の場合でも支援額を受け取れる。 ・新商品・サービスの宣伝目的としても有効。 |
デメリット | 目標未達の場合、支援者をガッカリさせてしまう。 | ・目標達成の場合、必ずリターンを行う必要がある。 ・支援額に関わらずプロジェクトを実行する必要がある。 |
■寄付型
寄付型のクラウドファンディングはその名の通り寄付となりますのでリターンなどお礼などは必要ありません。”募金”と一緒?と思われがちですが、支援者が該当クラファンページでお金の流れを把握できるという点では支援のしやすさが違います。
寄付型のクラウドファンディングの多くは、被災地支援や義援金、難民支援、中間支援のような社会貢献度の高いプロジェクトの場合に用いられます。
■融資型
融資型のクラウドファンディングは、個人より企業向けのクラウドファンディングにおいて資金を集めたい起案者(企業)が支援者(投資家)から資金調達する方式のクラウドファンディングです。
支援者には募集開始された時点で定められている利率がリターン(利子)として支払われます。
■投資型
投資型は”ファンド投資型”と”株式投資型”の2つの形式があります。
ファンド投資型 | 起案者のビジネスに対して出資を募ります。 支援者はそのビジネスの売り上げに応じて分配金を受け取りますが、通常の投資と同様、売り上げが下がれば収益は減ります。 |
株式投資型 | 支援者はリターンとして、支援した起案者(企業)の株式を受け取ります。 起案者(企業)がIPOやM&Aを検討している場合、支援者は大きなリターンを獲得することができます。 |
≫融資型・投資型クラウドファンディング(ソーシャルレンディング)の詳細はこちらのページから
次にクラウドファンディングサイトを選ぶ基準にしてもよいのは、ここまでそのサイトの実績のひとつ「支援者数」です。
やはりクラウドファンディングでは、できるだけ応援してくれる支援者が拡散してくれたり、SNSなどで紹介してくれることも成功の大きな要因となります。
なので支援者数や会員数なども、十分判断材料になると言えるでしょう。
このように、ひとえにクラウドファンディングと言っても
様々な種類、スタイルのクラウドファンディングがあります。
これらの中から、あなたに最適なクラウドファンディングサイトを
選んで、目標達成を目指してみてください。