新しいビジネスの資金調達法、商品の宣伝として認知度が上がってきたクラウドファンディング。
クラウドファンディングの形式も購入型、寄付型、投資型など様々なクラウドファンディングの形式があり、それぞれに良い部分、悪い部分があります。
各クラウドファンディングサイトのプラットフォームやSNSからでも気軽に告知などを行えるようになった現代だからこそ、上手にクラウドファンディングを利用する必要も出てきました。
クラウドファンディングのデメリットをしっかりと把握したうえで、クラウドファンディングを成功させあなたのビジネスに役立てるために、デメリット、リスクなどを含め気を付けなくてはいけない点を押さえておきましょう。
クラウドファンディングの種類については下記よりご参照ください。
≫購入型、寄付型のクラウドファンディング
≫融資型、投資型のクラウドファンディング
プロジェクトの審査が厳しい!時間がかかる!
これは購入型のクラウドファンディングに限らずですが、クラウドファンディングサイト側があなたの商品やサービス、融資方法、融資希望者の信用性までも審査対象となり、かなり細部に至るまで審査をされます。審査通過までには何度も調整が必要になることもあり、クラウドファンディングスタートまで思っているより時間がかかってしまうことがあります。
クラウドファンディングサイト側もできる限りトラブルを回避したいので、慎重になってしまうのは致し方ありません。
ある程度、事業計画に余裕をもって取り組まないと、クラウドファンディングスタート前に資金がショートしてしまったり、支払いに間に合わなくなってしまったりしてしまうので、クラウドファンディングを行う側も慎重に計画を立てなくてはなりません。
プロジェクトの途中で中止することはできない!
一度スタートしたプロジェクトは進捗が悪くても途中で中止したり、内容を変更することはできません。また、未達の場合、再度チャレンジする際にクラウドファンディングサイト側からの審査がかなり厳しくなるケースもあります。
購入型クラウドファンディングには大きく二つの方法があり、いずれの方法でも目標金額の設定は慎重に考えることが重要です。
購入型クラウドファンディングの種類のしょ詳しくはこちらをご確認ください。
≫購入型、寄付型のクラウドファンディング
All In方式は、出資額が目標金額に達しなくてもプロジェクトを止めることができないうえに、出資者にリターンを行わなくてならないので、かなり自信のあるプロジェクトで募るか、未達の場合でもマイナスが最小限になるような綿密な計画が必要となります。
All or Nothing方式は、出資額がに目標額に達しない場合、それまで出資してくれた金額すべてを返金しないといけません。加えて、クラウドファンディングサイト側へは手数料を支払わなくてはならないので、こちらも綿密な計画が必要となります。
リターンの時期がずれるかもしれない
購入型クラウドファンディングでは、プロジェクト終了後にやっと商品やサービスが構築スタートすることもしばしばあります。その場合、当初予定していたリターンのタイミングがずれ込む可能性があります。
リターン時期が遅れることは、出資者が最も不満を感じるポイントになってしまうので、その可能性がある場合はわかりやすく明示することが重要です。
アイデア盗用の危険性
これは購入型に限らずですが、まだ世の中にリリースされていない商品やサービスの詳細な内容をクラウドファンディングサイトで公開するわけですから、そのアイデアを盗まれてしまったり、類似品を開発されたり、さらには先に特許を取られてしまったりする可能性もないとは言いきれません。
こういった事態を防ぐために、何かしら先手を打っておく必要はあるかもしれません。
リターンなし!
購入型クラウドファンディングなどはリターンがありますが、寄付型はその名の通り寄付になりますので、リターンなどの見返りは基本的にありません。
確定申告が必要になる!
寄付型クラウドファンディングは「寄付金控除」を受けられるケースがありますが、それを受けるには確定申告を行う必要があります。
目標額未達によるキャンセル!
参加したクラウドファンディングが寄付型のAll-or-Nothingだった場合で、プロジェクトが目標額がに達さなかった場合、残念ながら寄付はキャンセルされ返金されてしまうことがあります。
出資キャンセルができない!
寄付型クラウドファンディングでは、起案者がプロジェクト中断することはあっても、支援者側が出資後にキャンセルすることは原則できませんので、十分に考えてから出資することをおすすめいたします。
プロジェクト内容が限定的
融資型クラウドファンディングでは、プロジェクトの内容が事業資金、国内外の不動産、エネルギー関係など限定的なので、思うような投資先が見つからないかもしれません。
また融資型クラウドファンディングの起案者側もプロジェクト内容が限定的なことと、その会社の実績や知名度などのわかりやすい信用がない場合、なかなか資金を集まらないケースもあるようです。
金利が高い!
融資型クラウドファンディングの一番のデメリットは、出資者に支払う金利の高さです。
クラウドファンディングサイトへの手数料を含めると、およそ7%~18%(当社調べ)の高い金利を出資者に支払わなくてはなりません。