「北海道百年記念塔」解体差し止め住民訴訟にご支援を!

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北海道百年記念塔

札幌市郊外 野幌森林公園に「北海道百年記念塔」はあります。「開拓の先人に感謝と慰霊の誠を献げたい。たくましい郷土建設へ道民の決意を示したい」という願いを込め、昭和45(1970)年に建設された貴重な建築文化遺産です。

 

たくましい佇まいですが、どこか動じない優しさを感じさせるものがあり、訪れた人々や地域、北海道そのものを静かに見守ってくれる存在として、多くの人々の生活と心に溶け込んできました。過去に北海道にお住まいで野幌森林公園を訪れた方や、観光でいらした方など、百年記念塔や野幌森林公園に思い出のある道外の方々も多いことでしょう。

 

その北海道百年記念塔がいま、解体されようとしています。

 

解体を決定したのは北海道です。利用者の安全確保や将来世代への負担軽減等の観点から塔を解体するとし、新たなモニュメントの設置(発展的継承)を表明しています。

 

しかし、私たち「北海道百年記念塔を守る会」の独自調査によれば塔は今も健全であり、維持管理の高額なコストについては、そのエビデンスが報告書に明示されておらず、試算の適正を判断できません。

 

私たちは道に対して拙速に解体へ突き進む前に「第三者機関による客観公正な調査を行うべきだ」「開拓の歴史をどう継承すべきかを含めて広範な議論が必要だ」と繰り返し求めてきました。

 

ところが令和4(2022)年10月7日の道議会で解体工事契約が承認されてしまい、すぐにも解体工事が始まる状況です。

 

私たちは、有権者に残された最後の手段として、百年記念塔の解体差し止めを求める住民訴訟を起こしました。 この裁判で勝ったとしても賠償金は得られません。百年記念塔のある日常が続くだけです。

 

さらに言えば、この裁判中に塔の解体が取り返しのつかないところまで進められてしまうかもしれません。しかしそれでも、私たちは声をあげるべきだと考えています。私たちが地域の歴史や文化財にどう向きあうべきか、という日本全体が考えなければならない大事な問題を見過ごすわけにはいきません。

 

今回のクラウドファンディングでは、裁判のための費用を募ります。百年記念塔に込められた、北の大地を拓いた先人たちの記憶と彼らへの感謝、この塔のふもとで紡がれてきた多くの人びとの思い出を守るために、みなさまのご支援をお願いいたします。

北海道百年記念塔

 

掲載サイト:https://readyfor.jp/projects/100nenkinento