
クラウドファンディングは購入型、寄付型、ふるさと納税型、投資型、不動産型など細分化されており、支援者の方はご自身のスタイルにあわせた種類のクラウドファンディング、プロジェクトに支援しています。
世界市場は欧米からアジア・オセアニア圏にシフトし、中でも「社会課題とテクノロジーを掛け合わせたプロジェクト」が主力としてクラウドファンディング業界を牽引していくと言われています。
つまり、寄付型クラウドファンディング×テクノロジーが今後のトレンドになると見込まれています。
寄付型のクラウドファンディングはその名の通り寄付となりますのでリターンなどお礼などは必要ありません。
”募金”と一緒?と思われがちですが、支援者がクラファンページでお金の流れを把握できるという点では圧倒的な安心感があります。
寄付型のクラウドファンディングの多くは、社会課題の解決、被災地支援や義援金、難民支援、中間支援のような社会貢献度の高いプロジェクトの場合に用いられます。
このページでは
寄付型クラウドファンディングの特徴
寄付型クラウドファンディングの起案者はプロジェクトに必要な資金を支援者から“寄付金”という形で支援を受け、クラウドファンディングが成功した場合も支援者へリターンなどの返礼品は基本的に必要ありません。
集まった支援金が少しでもプロジェクトそのものに使えるよう、クラウドファンディングが成功した場合は支援者の方に感謝の手紙や活動内容の写真など”活動報告”という形で感謝を伝えます。
起案者はNPO法人、公益財団法人、自治体、学校などが多く、プロジェクト内容も被災地支援、災害、人権、福祉など”ソーシャルグッド”と呼ばれる社会貢献度の高いプロジェクトが多く、支援者はプロジェクトを通して社会貢献することができるので多くの方が賛同しています。

ふるさと納税型クラウドファンディングとの違い
一見すると似ているように思える寄付型クラウドファンディングとふるさと納税型クラウドファンディングですが、実は要所要所で違う部分があります。
主な違いは、下記の通りです。
| 寄付型クラウドファンディング | ふるさと納税型クラウドファンディング | |
| 運営主体 | 個人、NPO法人、企業など。 | 主に自治体。 |
| 目的 | 製品開発、社会貢献活動、芸術など。 | 地域の課題解決、産業振興、観光、教育など。 |
| 税制優遇 | 一部のみ控除。 | ふるさと納税控除対象。 |
| リターン | 基本的に返礼品はない。 | 地域の特産物や返礼品。 |
購入型クラウドファンディングとの違い
資金調達するという点では購入型クラウドファンディングとの違いはありませんが、大きな違いはやはりその”目的”と”リターン”です。
目的は社会貢献度の高い内容のクラウドファンディングが多いですし、リターンも明確に”アリ”or”ナシ”なので決定的に違います。
寄付型では、商品やサービスなどのリターンを用意するのが難しい場合でも挑戦できます。
そのため、支援総額が目標を大きく下回ってしまうと、予算不足でプロジェクトを実施しなければいけないことになります。
| 寄付型クラウドファンディング | 購入型クラウドファンディング | |
| 目的 | 社会課題の解決やまちづくりの活動、スポーツや芸術、文化の振興など。 | 個人や小さい企業の資金調達、商品のテストマーケなど。 |
| リターン | 支援金は「寄付金」なのでリターンは不要。 | 支援者はリターン商品が目的なのでリターンは必要。 |
| 起案者 | 営利目的でない個人・法人・自治体など。 | 営利目的の個人・法人・自治体など。 |
| 手数料 | サイトによるが手数料のみか、無料。 | 支援額に対する手数料、税金。サイトによって差がある。 |
| 税制メリット | 支援者は確定申告を行えば控除される可能性がある。 | 支援者は経費計上可能。 |
寄付型クラウドファンディングに関する税金について
寄付型クラウドファンディングの税金は、起案者が個人か法人、支援者が個人か法人かで扱いが大きく変わってきます。
主に贈与税(個人間)や一時所得(法人から個人へ)、事業所得(法人)として課税対象になる可能性がありますが、基礎控除や一時所得特別控除が適用されるので、一定額以下なら非課税・申告不要となる場合もあります。
支援者側は、リターンがない場合は原則、課税対象外となります。
| 項目 | 条件 |
| 個人から個人が出資を受ける | 寄付型クラウドファンディングで個人から個人への出資は、「寄付」に区分され「贈与」の扱いとなり、納める税金は「贈与税」となります。 また、個人贈与は所得扱いとなりませんので確定申告の不要となります。 |
| 個人から法人が出資を受ける | 個人から個人が出資を受ける寄付型クラウドファンディングで個人から法人への出資は、「受贈益」の課税対象となります。 また、法人は同様に「法人税」の課税対象となります。ただし、それに要した費用は「損金算入」することができます。 |
| 法人から個人が出資を受ける | 寄付型クラウドファンディングで法人から個人への出資は、「所得税」に区分され、「一時所得」の扱いとなります。 |
| 法人から法人が出資を受ける | 寄付型クラウドファンディングで法人から法人への出資は「法人税」の課税対象となります。 |
購入型クラウドファンディングには様々なメリットがあり、リスクも低いことから挑戦する企業、個人の起案者が増えているのが実状です。
具体的には下記のような5つのメリットが考えられます。
それぞれ解説していきましょう。
- 多くの人の目に留まりやすい。
- リターン・返礼品の用意が不要。
- 資金をほぼ全額活動に使える。
- スピーディに資金調達できる。
- 社会貢献性の高い活動に参加できる。
多くの人の目に留まりやすい。
寄付型クラウドファンディングでは、各クラウドファンディングサイトを利用して寄付を募るので、個人や団体の活動で寄付を募るよりもはるかに多くの人の目に留まりやすいことが最大のメリットと言えます。
また、プロジェクトの立案から資金調達までの過程をオンライン上でできるので、手軽さも格段にクラウドファンディングのほうが上と言えます。
リターン・返礼品が不要なので資金をほぼ全額活動に使える。
購入型クラウドファンディングと違ってリターン・返礼品などの準備をする必要がないのと、いずれのサイトも手数料が他のクラウドファンディング比べ格段に安いので、集まった資金は丸々プロジェクトに使うことができます。クラウドファンディングが成功した後もスムーズにプロジェクトに集中することができます。
寄付金の使い道が可視化できる
普通の寄付や募金だと、自分が寄付したお金がどのように使われたか分かりにくいです。
寄付型クラウドファンディングの場合、リターンの代わりに活動報告を行うので、それを見ることで自分の寄付金がどのように使われ、何の役に立っているかを把握することができます。
スピーディに資金調達できる。
寄付型クラウドファンディングはプロジェクトの立案から資金調達まで全ての過程をオンライン上でできるのと、リターンや返礼品の用意も不要なのでスピーディにプロジェクトを開始、資金調達ができます。
社会貢献性の高い活動に参加できる。
寄付型クラウドファンディングの起案者の多くはNPO法人や自治体、学校法人などが多いため、寄付を通して社会問題解決に貢献することができます。
上記で購入型クラウドファンディングには様々な魅力的なメリットを挙げましたが、もちろんデメリットも存在します。
下記のような5つのデメリットも念頭に置きつつ、実際にクラウドファンディングを実施するか検討してみてください。
それぞれ購入型クラウドファンディングのデメリットを解説していきましょう。
- 支援が集まりにくい。
- 管理・運用コストがかかる。
- 目標未達のリスク。
- 目標金額に達しなければ活動が実施されない。
- 継続的な支援金ではない。
支援が集まりにくい。
当たり前ですが必ずクラウドファンディングは成功するわけではありません。支援者からの目標金額に達しない場合は失敗となります。
そうなった場合は、予定していたプロジェクトの実行は不可能となり、他から資金を獲得することになってしまいます。
管理・運用コストがかかる。
通常の寄付と違い、クラウドファンディングサイトの利用料、プロジェクトページ作成、資金使途の説明責任、活動報告の義務など様々な作業が発生します。
集まった資金の使用用途を明確にするとともに、定期的な活動報告も必要になり、これが意外と負担になることがあります。
目標未達のリスク。
寄付型クラウドファンディングにも、目標金額に達しなかった場合には活動を行わない”All or Nothing型”と目標金額に達しなくても活動を実行できる”All in型”があります。
対象のプロジェクトで”All or Nothing型”を選択した場合、目標金額に達しないと資金調達できず、クラウドファンディングにかかった労力が無駄になる可能性があります。
目標金額に達しなければ活動が実施されない。
上記同様、寄付したプロジェクトが”All or Nothing型”の場合はせっかく寄付をしたのに活動が実行されないことがあるので、事前に確認しておく必要があります。
継続的な支援金ではない。
多くの寄付型クラウドファンディングは実施期間が終われば、それで寄付も終了となります。
マンスリー寄付のように、継続的な寄付を受け取ることはできないので、クラウドファンディング終了後も、継続的な活動を行うための工夫が必要となります。
READY FOR
寄付型専門のクラウドファンディングサイト最大手の「READY FOR」。
READY FORは、日本初のクラウドファンディングサイトとして10年以上の実績があり、初めて寄付を行う人でもプロジェクト公開前に法務審査があるので、安心してプラットフォームを利用することができる。
| 特徴 | ・日本最大級クラファンサイト ・シェアNo1 ・独自の支援サービス |
| ジャンル | 総合 |
| 手数料 | 14%~+税金(決済手数料5%を含む) |
| 成功率 | 約67.5% |
| ユーザー数 | 約90万人 |
| 累計支援総額 | 約480億円 |
| 通算プロジェクト数 | 約3万 |
| サイトURL | https://readyfor.jp/ |
Syncable
Syncableは法人から任意団体まで、その規模を問わず様々な種別の企業・団体が利用できるクラウドファンディングサイトです。
クレジットカードやAmazon Payでの決済、単発の支援からマンスリー寄付にも対応しており、支援者は簡単に寄付をするのも特徴のひとつです。
| 特徴 | ・非営利団体への特化 ・初期費用・月額費用は無料と低コスト。 ・マンスリーファンディングやバースデードネーションなど多様な寄付メニュー。 |
| ジャンル | 社会貢献 |
| 手数料 | 5~11%+税金 |
| 成功率 | 約80% |
| ユーザー数 | 約20万人 |
| 累計支援総額 | ー |
| 通算プロジェクト数 | ー |
| サイトURL | https://syncable.biz/ |
GIVING100

GIVING100(ギビングハンドレッド)とは、コングラント社が運営し、Yogiboがスポンサーになっている寄付型クラウドファンディングプラットフォームです。
目標金額に達すると通常発生する手数料が免除され、支援者の寄付が100%起案者に届く仕組みになっています。個人やNPO法人などが活動資金を最大限に活用できるよう支援し、支援者の想いをそのまま届けられるのがGIVING100最大の特徴です。
| 特徴 | ・目標達成時に決済手数料が免除され寄付金が100%届く。 ・目標金額10万円の少額から実施可能。 ・Yogiboによる手数料のキャッシュバックなどの支援。 |
| ジャンル | 社会貢献 |
| 手数料 | 0% |
| 成功率 | 約78.4% |
| ユーザー数 | ー |
| 累計支援総額 | 約4億円 |
| 通算プロジェクト数 | 約150 |
| サイトURL | https://congrant.com/jp/yogibo |
CAMPFIRE for Social Good

クラファンサイト最大手CAMPFIREは、購入型クラウドファンディングのイメージが強いですが、寄付型のクラウドファンディングにも対応しています。
CAMPFIRE最大の魅力はやはりそのプロジェクト数、ジャンル数の多さと、決済方法の種類も豊富なことから、継続的な支援ができるという点などが魅力となっています。
| 特徴 | ・メディア掲載数が5,000件以上と実績が豊富 ・個別相談や戦略立案、起案者をサポート ・独自の分析ツールを提供 |
| ジャンル | 社会貢献 |
| 手数料 | 0円 |
| 成功率 | 約66% |
| ユーザー数 | 約510万人 |
| 累計支援総額 | 約1,050億円 |
| 通算プロジェクト数 | 約4,3万 |
| サイトURL | https://camp-fire.jp/forsocialgood/readyfor |
For Good

| 特徴 | ・掲載手数料0円 ・目標達成率は80%と高い達成率とサポート ・最短1日で公開可能 |
| ジャンル | 総合・社会貢献 |
| 手数料 | 0% (サポートプランは7%) |
| 成功率 | 約80% |
| ユーザー数 | 約25万人 |
| 累計支援総額 | 約25億円 |
| 通算プロジェクト数 | 約2,200 |
| サイトURL | https://for-good.net/ |
今回は寄付型クラウドファンディングに焦点を当て、特徴やメリット・デメリットなどを解説しました。
個人でも企業でも簡単に始められる寄付型クラウドファンディングだからこそ、その特徴をしっかりと把握してプロジェクトを実施して、資金調達を成功させ社会貢献に役立てください。


