浅沼晋太郎写真集「POPCORN」シリーズ完結編製作プロジェクト

出版・アート・カルチャー 話題 CAMPFIRE
このクラウドファンディング終了まで、あと35日です

浅沼晋太郎写真集「POPCORN」シリーズ完結編製作プロジェクト

作演出家、俳優・声優、浅沼晋太郎の50歳を記念した特別写真集制作プロジェクト。本人の熱い映画愛を詰め込んだ写真集のシリーズ最終作を、クラウドファンディングで実現。特別な節目を、ファンの皆さまと一緒に形にし、特別な返礼品をお届けいたします。

こんにちは、浅沼晋太郎です。脚本家・演出家であり、俳優・声優などを生業としております。はじめましての方はどうぞお見知り置きを。日頃ご愛顧くださってる方は、いつもお世話になっております。

 2026年1月5日、50歳を迎えました。合わせて声優業を始めて今年で20年になります。脚本家業、演出家業は、もうすぐ30年になろうとしています。

どの仕事も、人としての人生も。正直言って、これほど続けるとも、続けられるとも思っていませんでした。ひとえに、周りで支えてくださる方々、一緒にもの創りをしてくださる方々、応援してくださる方々のおかげでしかないと、心の底から感じております。それは決して、大袈裟でもお世辞でも謙遜でもありません。本当に感謝しております。ありがとうございます。

この度僕にとって大きな決断をしました。それに伴い、皆様からのお力添えをお願いしたいと思っています。少し長くて恐縮ですが、お伝えさせてください。

いま思えば、何かに身を委ね、何かに流されて辿り着く場所が多かった気がします。

映画監督を志して上京して、出会った仲間たちに舞台の世界に誘われる。数年後に、すべて手放して地元へ帰ろうとしたタイミングで、促されて受けたオーディションの合格を知らされ、訳も分からぬままにマイクの前に立つことになる。あんなに嫌だった「人前で歌うこと」「写真を撮られること」が、口説き落とされて、やるからにはと必死に取り組むうち、楽しみ方が少しだけ分かり始める。

夢のような場所に立たせていただけたし、憧れの方々ともお仕事できました。自分にはもったいない言葉や評価もたくさん頂戴しました。そんな、楽しいことばかり、華々しいことばかりやって、それなりに人生を謳歌しているように見られそうな僕ですが、「あの日なりたかった自分」にはいまだになれていないのです。

それはもしかすると僕が、よく言えば慎重派、悪く言えば意気地なしで、冒険を避けてきたからかもしれません。ギャンブルはめったにしないし、Suicaは3000円以上チャージするのを躊躇します。憧れていたヨーロッパも、僕なんかを好き好んで撮ってくださるカメラマンの小林裕和さんがロケ地に選ばなければ、一生足を踏み入れることはなかったでしょう。僕が思い切る時なんて、バンジージャンプやスカイダイビングをする時、パスタの専門店なんかでちょっと変わり種のメニューを選ぶ時くらいなもんで。これまでに何度か経験した挑戦や冒険はそのほとんどが、誰かから背中を押されたり誰かから腕を引っ張ってもらって初めて、やっと飛び込めたものばかり。いま僕が所属しているユニット「bpm」だって、「このタイミングでオーディションに受かったってことは、東京に残れってことなんだよ。だから俺たちともう一度芝居やろう」と、あの時仲間に言われたから。

そんなヘタレの僕にとって、ある意味節目である2026年。自分なりの挑戦や冒険に、自分から飛び込んでみようと思います。あ、ごめんなさいまだ拍手するの早いです。これ書いてる間にもビビってます。やっぱり消しちゃおうか、なんならうっかりデータ全部飛ばないかな、と思っています。でもそれはそれで落ち込むと思うので、このままの勢いで書いちゃいます。

その挑戦というのは

「クラウドファンディングによる写真集製作」です。

「結局誰かの手を借りるんかい」とお思いの方。ごもっとも。ですが、長年一緒にものを創ってきた仲間たちにしか「手を貸して」と言えなかった僕にとって、このクラウドファンディングのスタートは、とてつもなく大きな挑戦なんです。だって「絶対に皆が元気を分けてくれるはずだ」って思えなきゃ、元気玉作ろうって気にはなれないじゃないですか。長年育んできた自己肯定感の低さ、もしも失敗したらえらいことになるというプレッシャー、たくさんの人が関わるという責任。それら全部を抱えて「どうかお力添えください!」とお願いするなんて、怖いったらありゃしません。履歴書を持ってタランティーノに「弟子入りさせてください」って土下座しに行くが方ずっとラクです。ラクだからってしませんけど。

この挑戦にあたって、僕の尊敬する先輩であり、恩人であり、仕事の相棒である鷲崎健さんが行ったクラウドファンディングの立役者、milktubのbambooさんにご協力いただけることになりました。「根拠のない自信」は、時に「無謀」になり得るので、「鷲崎健を1億3000万の男にした実績」という、僕が自分に自信をつけるのに充分な根拠は、どうしても欲しかったのです。そして撮影をしてくださるのはもちろん小林裕和さん。この先小林さんの撮影以外で写真集を作ることはありません。それだけ自信を持って言えるぐらい、僕が絶対の信頼を置いている方です。さらに「喫茶しーぷいへようこそ!」でお馴染みの、Thread Cloth上田さん。ありがたいことに僕の創るものや、発信するものを楽しんでくださる上田さんにひと肌脱いでいただけることになりました。僕が数年前に、上田さんをサウナにハマらせて以来、何かを脱ぐことが癖になったのかも知れません。

「僕が考えた最強のパーティー」には、その他にもスタイリストさんやメイクさん、デザイナーさんやロケ地のアテンダーさんなど、とても多くの方々が参加してくださいます。そのおかげがあって、誰かからの背中押しや牽引ではない、「自分から飛び込む挑戦」に思い切ることができるのです。

ここまでずっとヘタレだの自己肯定感が低いだの書いてきた僕ですが、一つだけ、ちょっぴり自信があるものを思い出しました。それは「誰かが楽しいと思える何かを創ること」。誰かの笑顔や笑い声が好きで、誰かが驚いたり喜んでいる姿を見たくて、ずっと物語を創ってきました。ですから写真集の中身はもちろん、返礼品のあれやこれやを考えるのはとても楽しいですし、どんなものが誰に喜んでもらえるかを想像するのは、まあまあ得意です。

ここまで読んでくださったあなたに、あらためてのお願いです。僕の一世一代のわがままに付き合わせるからには、あなたを全力で楽しませるつもりです。もしよろしければぜひ「僕の考えた最強のパーティー」の一員になって、一緒に辿り着く場所で、「せーの」で笑ってくれませんか?まもなく出発です。お待ちしています。

なぜ今「POPCORN」なのか?

写真を撮られるのがあまり得意ではなかった僕にも、これまで何度か写真集を出版しないかとお声がかかったことがありました。ありがたく感じつつも、すべてお断りしてきました。ところが小林裕和さんだけは、僕をその気にさせちゃったのです。「浅沼さんがやってみたいこと、やりたくないこと、全部僕に話してください。一緒に楽しいもの創りましょう」忘れもしません。「玄風館」ってお店で焼肉食べながら口説かれました。あれがどこかの会議室だったら、違う未来になっていたかも知れません。そのぐらい、魅力的に見えたんです。お肉も、小林さんの熱意も。

僕は小林さんのお言葉に甘えまくって、「これを飲んでくださったら初写真集を創ってもいいです」と、小林さんに条件を出しました。ほんと何様なんでしょうね。「僕は映画が大好きなので『もしもあの映画監督が浅沼晋太郎を撮ったら』ってコンセプトで創れませんか」。こんなのクリエイターにとってみたらすこぶる失礼な話なんです。だって「あなたの作風や技法は置いといて◯◯風に撮ってください」、つまり「誰かのマネしてください」って言ってるのと同じなんですから。そんな不躾なリクエストを僕にされた小林さんは、あろうことか「面白い!そんなのやったことないから、やってみたい」と言って、新しいレンズを買ったり、しまい込んでいたヴィンテージカメラを引っ張り出したりして、僕と一緒に創ることを楽しんでくださいました。それは、他のスタッフさんたちも。スタイリストさんやヘアメイクさん、ライターさんまでも、照明を持ったり、ブロワーで風を送ったり。なんだか、学生時代に夢中で創った自主映画の現場みたいで、とんでもなく楽しかったんです。

そうして、僕の初めての写真集は生まれました。映画のお供として欠かせないだけではなく、所属するユニット「bpm」がコンセプトにしている「テーマパーク」にもマッチする、「POPCORN」をタイトルにしました。岩井俊二監督、ウォン・カーウァイ監督、クエンティン・タランティーノ監督をイメージしたセクションと、「小林裕和の手法+何も演じていない、素の浅沼晋太郎」で創られたナチュラルセクションの、計4つの構成。衣装やメイク、シチュエーション、色や光、構図、各セクションのタイトルのフォント、限定版の表紙にいたるまで、とにかくディティールにこだわり尽くしました。おかげで、僕にとって最高の写真集になりました。