重症心身障がい児、医療的ケア児の為の放課後等デイサービスを作りたい

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重心型放課後等デイサービス

まず初めにこのプロジェクトページをご覧いただき誠にありがとうございます!

 

私、株式会社すずなみ代表の福岡崇と申します。妻と長男、そして医療的ケア児の娘4人家族で暮らしています。

 

当法人は重心型放課後等デイサービスを運営するために2023年12月に設立した会社です。

 

重心型放課後等デイサービス

 

今回、全国でもまだまだ少ない、重心型放課後等デイサービスをさいたま市内に新規オープン予定で、開業に必要な資金が高額な為、今回のプロジェクトにて支援金を募り、開業資金の一部に使用させていただきたいと思います。

           

【重心型放課後等デイサービス】とは、重度の身体障害と知的障害を合併している重症心身障害児(重心児)を主に受け入れるサービスです。

医療的ケアをはじめとする専門的な支援を提供するため、人員配置基準等、一般の放課後等デイサービスと異なります。

 

 

プロジェクトを立ち上げたきっかけ

 

2015年3月、私たち夫婦に娘が誕生しました。 しかし出産直後から産声は聞こえず、先生と助産師さん達が慌てた様子ですぐに救急車に乗せられ大きな病院に搬送されてしまいました。

 

娘と初対面できたのはNICU(新生児集中治療室)でたくさんのチューブが繋がれた姿でした。そして、様々な検査の結果、先天性気管狭窄と分かりましたが、気管切開の必要があるとのことで、その判断を迫られました。

 

私たち夫婦は命を繋ぐことが重要と思い、すぐに気管切開の手術をお願いしました。娘を初めて抱きかかえたのは、手術後数日経ったことでした。この時さまざまな感情が溢れてしまい、出産の後初めて涙を抑えきれなかったことを記憶してます。

 

数か月後、娘の頑張りと医療スタッフの皆様の治療のおかげで無事退院する事が出来ました。しかし人工呼吸器は付けたままとなりました。

 

退院後、私が仕事に行っている間、妻が付きっ切りで育児をしてくれました。夜中は妻と交代交代で娘のそばで一緒に寝ましたが、深夜に何度もモニターのアラームが鳴ったり、数分に一度痰の吸引を行ったりで、ぐっすり寝れる日はなく、その生活が約3-4年ほど続きました。

 

そのような生活が続いたため、2つ上の長男もほとんど遊びに連れていくことが出来ずに、とても辛い日々を過ごさせてしまったと思います。

 

3-4年後、娘も人工呼吸器を使わず自発で呼吸が出来るようになり、行動範囲も増えていきました。ただ、呼吸器以外にも筋肉系にも重い症状があり(未だ原因不明)、普通の人のように歩くことや走ることは出来ない状態でした。

 

重心型放課後等デイサービス

 

そんな中、娘も特別支援学校に通うようになり、娘以上に重い症状の子供達がいることに初めて気づきました。そして、私なりに色々と調べていく中で、娘のような医療的ケア児や、重症心身障がい児(以下重心児)を対象としている通所施設や医療依存度の高い子どもを安心して預けることができる場所【重心型放課後等デイサービス】がとても少ないことが分かりました。 

 

実際に私の娘も通える「放課後等デイサービス」を探しましたが、医療的ケア児童の受け入れは、通常の「放課後等デイサービス」とは違い看護師が必須の為、ほとんどの施設でお断りされてしまいました。

 

それならば、自分自身で「重心児・医療的ケア児」を受け入れられる「放課後等デイサービス」を作ろうと思ったのが初めのきっかけでした。

 

そして、施設を作るためいろんな方にお話しを伺ううちに重心児、医療的ケア児、そしてその親御さんの笑顔と憩いの場を作りたいとの想いが益々強くなっていきました。

 

今は【重心型放課後等デイサービス】を作り、運営していくことが自分の残りの人生をかけて行える本当の意義だと考えております。

 

重心型放課後等デイサービス

退院後自宅で初の娘の写真

 

 

施設概要

 

開設したい【重心型放課後等デイサービス】の概要をご説明いたします。

 

法人名:株式会社すずなみ

施設名:リルハウス

※リルはフランス語で「笑顔」と言う意味がございます。

笑顔溢れる場所にしたいと言う意味が込められております。

 

重心型放課後等デイサービス

 

施設場所:さいたま市内

物件はすでに確保しております。

 

営業日:月曜~土曜を予定しています。

土曜、祝日も営業する事により、保護者の方のレスパイトの為に活用したり、きょうだいがいらっしゃる方は、普段は重い障がいがある子どもにかかりっきりになりがちですが、きょうだいとの時間も大事にして欲しいと考えています。

 

利用料金:

ご利用者様の利用料金ですが、利用料金の内1割が自己負担となります。

利用回数や重心児判定の有無、医療的ケアスコア等により料金は変動しますが、月々の上限金額は下記の様になります。

・住民税非課税世帯(生活保護世帯や低所得世帯の場合):0円
・世帯年収概ね890万円まで:4,600円
・世帯年収概ね890万円以上:37,200円
※児童発達支援の内、満3歳になって初めての4月1日から3年間は無償化の対象です。

 

定員:

重心型デイサービスは一般のデイサービスとは異なり、定員は1日5名です。

制度上、様々な専門職の配置が義務づけられ、互いに連携して療育を行います。

その5名に対して、

・児童発達支援管理責任者
・看護師
・保育士又は児童指導員
・機能訓練担当職員(理学療法士、作業療法士、言語聴覚士等)
・嘱託医

等を配置する予定です。

 

 

重心型放課後等デイサービス

現在オープン予定施設の室内になります。   

 

 

プロジェクトの内容

 

重心型放課後等デイサービス「リルハウス」の開業の為、必要費用としましては、最低合計1500万が必要です。

 

【内訳】
物件取得費用:150万
内装工事費用:50万
備品購入費用等:200万
車両送迎車購入:200万
職員採用費用:150万
運転資金:750万

 

自己資金・金融機関への融資にて大半を補填しますが、重症児デイサービスに必要不可欠な備品等や専門的な職員が必要な為、採用にかかる費用が非常に高額になります。

 

ご支援いただいた支援金は上記含めた開業費の一部にしたいと思います。

 

本プロジェクトはAll or Nothing型です。未達成だと1円も手に出来ません。

 

【今後のスケジュール】
2024年6月オープンを目指しております。
・法人登記→済
・施設物件取得→済
・融資申込→済※審査中
・職員募集→現在進行中※半数名内定済
・さいたま市指定許可申請→3月頃申請予定
・必要備品購入→4月頃

 

重心型放課後等デイサービス

 

 

プロジェクトの展望・ビジョン

 

まずは、重心児、医療的ケア児の受け入れ先施設が少ないと言うことを知ってほしいです。

 

私自身も、当事者になるまではわからなかった事が沢山ありました。ただ、当事者となった児童や親御さんは、日々不安を抱えながら一生懸命に過ごしています。

 

そんな不安の中でも、

・誰もが笑顔になれる場所の提供
・安らげる憩いの場を提供
・親身になって相談できる場所の提供

こうした理念の元事業所を開業していきたいと思っております。

 

私自身も、もし今やらなければ、きっと人生のどこかで必ず後悔をする日がきてしまうと感じてます。

 

重心型放課後等デイサービス

7歳の誕生日を迎えることができました

 

今回は、【重心型放課後等デイサービス】の開設にはなりますが、この先は児童発達支援事業、就労支援、グループホーム、生活介護の事業所など、トータルで福祉事業に関わる事業所も開設したいと考えております。

 

 

 最後に 

 

ここまで読んでいただき、誠にありがとうございました。

 

私が障がい児の親でなければ、そして地域に娘を安心して預けることが出来る居場所があれば、まったく福祉の仕事をしたことない自分が「自分の手で開設しよう」とは少しも考えなかったと思います。

 

しかし、現状は同じような悩みを抱えているご家族がいらっしゃいます。このプロジェクトを通して、重い障がいをもつ子どもと家族の現状を知っていただき、地域に居場所を創り、地域全体で支え合うきっかけをつくりたいと思います。

 

保護者が安心して子どもを預け、重い障がいを持つ子ども達が、住み慣れた地域でその子らしく幸せに生活できる場所が必要です。

 

どうか皆様のあたたかいご支援をお願い申し上げます。

 

 

https://readyfor.jp/projects/riruhouse