本ファンドは、株式会社バンカーズ・クラウドクレジット・ファンディングが匿名組合契約の営業者として行う金銭の貸付について、貸付原資を提供することを目的とするファンドです。
借手は、営業者の企業グループに属するエストニア現地法人(Crowdcredit Estonia OÜ)となり、エストニア現地法人は、実質的な借手であるブルガリア共和国のほか、同じバルカン地域に属する北マケドニア共和国、南米のコロンビア共和国で消費者金融ビジネスを行う金融事業者クレディッシモ社(CREDISSIMO EAD)に転貸を行います。
本ファンドのポイント
ポイント1 ブルガリアのオンライン・レンディング業界におけるリーディングカンパニーへの貸付
最終借手はブルガリアを代表するフィンテック企業であり、2007年の創業以来15年以上に渡り着実な成長を遂げています。事業内容は、現在の顧客数である約52万人に対して、自社開発のITシステムを活用したオンライン・ローンサービスを提供しています。具体的にはAIやマシンラーニングによる与信モデルを活用し、HPやモバイル・アプリでのローンの申込みから、審査、入金までオンライン上で全ての手続きを完結させる貸付サービスです。このようなサービスを開発・提供した結果、ブルガリアの融資市場にイノベーションをもたらしてきた実績が評価され、European Fintech Awards 2017、Forbes Business Awards 2017、Company of the Year 2023など数々の受賞歴を有しています。また、近年は隣国の北マケドニアでもマーケットリーダーとなっているなど、積極的な海外展開にも取り組んでいます。
ポイント2 新興国の金融事業者をターゲットにした世界の成長を取り込む投資
匿名組合契約の営業者である株式会社バンカーズ・クラウドクレジット・ファンディングは現在、新興国の金融事業者(個人や中小企業向けローンを手掛けるフィンテック企業やマイクロファイナンス機関、銀行など)を実質的な借手として貸付原資を提供することを目的としたファンドを組成することを運営方針の1つとしています。
これは、相対的に高い経済成長率を保つ新興国では、資金需要が旺盛ながら既存の銀行融資へのアクセスが困難な中小企業や個人が多く存在しており、そのようなマーケットを対象とする貸付事業は、信用リスクをコントロールしながら高いリターンを獲得することが可能であると判断しているためです。
そのため、営業者は借手とともに、毎年100社近い新興国の金融業者の情報を収集、分析し、またカントリーリスクの調査を行ったうえで、実質的な借手候補の発掘に努めています。
また営業者は、新興国の金融業者のなかでも、原則外部監査を受けており、ガバナンスの確保された事業者が実質的な借手となるべく、選別して借手への貸付を行っています。 運用期間においては、四半期報告書(未監査)や監査済みの年次報告書の提出を受けたり、海外に足を運び現地実査を行うことにより、実質的な借手に係るモニタリング(その金融事業や資金使途、財務の状況など)を行っています。
ポイント3 エストニア現地法人を介した転貸、ノンリコースローン
営業者は、その企業グループに属するエストニア現地法人(Crowdcredit Estonia OÜ)への貸付け(責任財産限定特約付き)を行います。エストニア現地法人は実質的な借手であるブルガリア共和国のほか、同じバルカン地域に属する北マケドニア共和国、南米のコロンビア共和国で消費者金融ビジネスを行う金融事業者クレディッシモ社(CREDISSIMO EAD)に転貸を行いますが、エストニア現地法人から営業者への利息の支払いと元金の返済の原資は、クレディッシモ社がエストニア現地法人に支払う元利金に限定されます。すなわち、債務の支払いは、責任財産であるクレディッシモ社向け貸付債権のみを引き当てることになります。
その他のポイントは、タブ:キャンペーン・特徴をご確認ください。