2,000万人。
これは、日本における耳が聞こえない・聞こえにくい方々の人数の推計です。(※1)
日本の人口で割合にすると6人に1人ということですから、とても身近なテーマです。にも関わらず、「聞こえの特性」や「聞こえない、聞こえにくい方の困りごと」はあまり知られていません。
聞こえない人・聞こえにくい人にとって、最も利用困難な施設の一つは、病院や診療所などの医療機関です。(※2)医療機関では、自分の症状や希望を伝え、医療従事者からは診断内容の説明や薬の飲み方の指導を受けるなど、さまざまな音声コミュニケーションが必要になるため、聞こえない・聞こえにくい方はしばしば、このコミュニケーションに難しさを感じます。
その一方で、医療従事者もまた、聞こえない・聞こえにくい患者さんにどのように接すればいいか分からず、困惑してしまうケースが少なくないようです。(※3)
その要因の1つとして、医療系の学校では聴覚障がいの方とのコミュニケーション方法について授業で学ぶ機会がほとんどないことが考えられます。
そこで私たちは、将来医療に携わる医療系の学生さんに聞こえない・聞こえにくい方とのコミュニケーションについて学んでいただくため、聴覚障がい当事者が抱える医療機関での困りごとと対応方法を伝える『漫画冊子』を制作して医療系学校の学生さんへ配布したいと考えています。
みなさんからいただいたご支援は、漫画冊子となって医療従事者の卵である学生さんへ届きます!
患者さんを救うという大きな志をもっておられる学生さんに漫画冊子の提供を通じて啓発することで、医療従事者と聞こえない・聞こえにくい患者さんとのコミュニケーションバリアを解消したいと思っています。どうか温かいご支援をよろしくお願いいたします。