
このプロジェクトについて
東京・墨田区に残る築78年の木造倉庫を改修し、現代美術や舞台芸術など、多様な表現を受け入れるプロジェクトスペース「KVS」を開設します。地域と世界をつなぐ架け橋となる場所を目指し、改装工事費の一部へのご支援を募ります。
撮影:竹久直樹
プロジェクト概要
KVSは、2026年11月、東京・墨田区江東橋に開くプロジェクトスペースです。
1948年に建てられ、78年の時間を重ねてきた木造倉庫を改修し、展覧会を中心に、パフォーミングアーツ、レクチャー、さまざまな分野の企画やイベントを行う場所としてひらきます。
建物は延床面積約206平方メートル、壁の高さは約5メートル。当時の建築の特徴を活かしながら改修を進め、展覧会や企画に応じて空間のあり方を変えていきます。
この場所では2025年8月、芸術団体Two Monologueが展覧会「Ambiguous Intentions」の会場のひとつとして「Sequence, Environment, Neutral.」を開設しました。
KVSはこの場所を引き継ぎ、改修を経て、新たな名称のもとに生まれるプロジェクトスペースです。
今後の運営を担う株式会社SOWは、この建物が積み重ねてきた時間や痕跡を大切にしながら、異なる表現や価値観を持つ人々が出会う場所を育てていきたいと考えています。
運営団体について
株式会社SOWは、文化や芸術に関わる企画・制作を行う法人です。これまで「MARTIN MARGIELA AT KUDAN HOUSE」などの展覧会制作補佐として携わってきました。
KVSでは、建物が受け継いできた歴史を大切にしながら、現代美術やパフォーミングアーツをはじめ、異なる分野の表現が出会うプロジェクトスペースの運営に取り組んでまいります。
運営:株式会社SOW
プロジェクト責任者:黒瀧保士(株式会社SOW 代表取締役)
撮影:竹久直樹
KVSが目指す場所
私たちが目指すKVSは、特定の芸術分野に限定されず、異なる表現や価値観を持つ人々が集まり、互いに出会うことのできる場所です。
現代美術の展覧会だけでなく、パフォーミングアーツ、ファッション、さまざまな分野の企画やイベントを通じて、これまで接点のなかった人々が同じ空間を共有する。
作品に触れることで新たな視点を得たり、異なる意見に出会ったり、ときには自分自身の考えを問い直したりする。
また、誰かと言葉を交わすことだけでなく、作品と静かに向き合い、自分自身の内側に生まれる思いや問いに耳を傾けることも、大切な時間だと考えています。
日々の慌ただしさから少し離れ、それぞれが自分の時間を過ごすことのできる場所でありたいと思います。
そして、場所のあり方は、運営する私たちだけで決まるものではありません。
ここを訪れる人々、作品を発表する人々、企画を実現する人々によって、KVSという空間そのものが少しずつ育っていく。
そのような場所を、東京・墨田区江東橋につくりたいと考えています。
撮影:竹久直樹
過去から受け取り、次へ手渡す
私たちは、この建物が積み重ねてきた時間を消して新しい空間へと置き換えるのではなく、そこに残された痕跡を受け取り、新たな文化へとつないでいきたいと考えています。
同時に、私たち自身も、これまで美術や舞台芸術に関わってきた人々が積み重ねてきた思想や実践を受け取り、その流れのなかにいます。
それらをただ保存するのではなく、今という時間のなかで向き合い、自分たちなりの実践へとつなぎ、次へと受け渡していく。
過去と現在、墨田と国内外、アーティストと社会、そして異なる文化や人々が交わる。その出会いから新たな表現や関係が生まれ、さらに次へと広がっていく。
KVSは、そのための「架け橋」でありたいと考えています。
78年という時間を受け継いできたこの建物に、新たに人が集まり、作品と出会い、それぞれの時間を過ごす。
ここで生まれた活動や記憶を、東京の文化や芸術を担う次の世代へ手渡していくことも、KVSが担いたい役割のひとつです。
KVSの最初の展覧会
KVSの最初の展覧会として、2026年11月4日から2027年1月17日まで、スペイン出身のアーティスト、サンティアゴ・シエラによる「5,000 Flies」を開催します。
本展は、シエラにとって東京で初めての個展となります。
シエラは、労働の搾取や経済格差、国家による暴力など、現代社会に内在する構造的な問題を扱ってきたアーティストです。
本展では、2026年9月にロンドンで公開された作品を含む4点を展示します。
KVSの最初の展覧会では、社会の構造や価値観に問いを投げかける作品を通じて、さまざまな視点に触れる機会をつくりたいと考えています。
私たちが目指すのは、特定の考え方を共有する人だけが集まる場所ではありません。
作品を通じて、それぞれが異なる視点を持ち、考え、対話することのできる場所です。
本展は、KVSがこれから目指していくあり方を示す最初の展覧会でもあります。









