ミニ移動図書館めるへん号!現在ある3,000冊積載のそよかぜ号とは別に、機動力重視の小型車を導入します!学校巡回で1校だけ道が狭く入れなかった学校、保育園や幼稚園、子ども向けのイベント等にも出向きます。移動図書館に来て欲しいと心待ちにしている子どもたちのために、皆さまのご支援をお願いいたします。
実施理由/背景
一冊でも多くの本を、一人でも多くの子どもに届けたい!
我孫子市では、昭和53年から移動図書館「そよかぜ号」を稼働、3,000冊を積載し市内を巡回しています。稼働当初から利用は伸び続けましたが、図書館整備が進み、資料費が追い付かない現象が何年か続くと、移動図書館の廃止が検討され、全国的にも廃止する自治体が増えていました。しかし、市の地形は横長で、固定館3館では市内を網羅できないため、継続・活用していく方針となりました。
その後、少子高齢化現象や東日本大震災をさかいに図書館利用は減少に転じていき、コロナ禍がそれに拍車をかけました。しかしそこで活躍するのが移動図書館です。来館できない利用者の近くに機動力を生かして巡回することで、市民の読書活動を支えていけるのではないか。子どもたちは、学校生活や習い事などの理由から放課後も休みの日も図書館に出かける時間がないのではと考え、学校巡回を開始たところ、好評な事業となりました。学校前の道路が狭いため巡回できない1校には、市の普通乗用車で配本してはいますが、棚から自分たちで選びたい、移動図書館を見たい、乗ってみたいという児童の声を聞きます。ミニ移動図書館があれば子どもたちの希望を叶えることができます。
プロジェクト内容説明
呼ばれたら駆けつける!予約運行型のミニ移動図書館サービスです!
今回導入するミニ移動図書館は我孫子市2台目の移動図書館です。
積載冊数500冊程度ですが、小回りができる軽車両でAT車、普通免許があれば楽々運転できます。全国でもまだ導入が少なく珍しい移動図書館車両です。既存のそよかぜ号は3,000冊を積載し、巡回日程表にそって学校巡回と市内の公園や施設に設けたステーションを巡回しています。日程が詰まっているため、なかなか急にイベント等に出向くことはできませんでした。ミニ移動図書館は、新たな試みとして、巡回日程を組まないことで、乳幼児期から本に親しむことができるよう乳幼児とその保護者等が集まる場所や子ども向けのイベント、保育園・幼稚園等からの依頼に応じて運行する予定です。車両の大きさや重さの制限、運転手の確保等の調整が少なく、気軽に出向くことができるのではないかと考えています。また市内で学校巡回できていなかった小学校や狭くて通れなかった場所に巡回できるようになり、子どもたちが喜んでたくさんの本を手に取る様子がいまから楽しみです。
目指すところ
本との出会いから始まる!読書の楽しみを一人でも多くの子どもたちに届けたい!
年々、子どもたちの読書離れは加速し、子どもの数自体も減ってきています。図書館で待っているだけでは利用は見込めません。いくら蔵書をそろえても、建物を整えても利用してもらえなければ、意味がありません。だからといってやたらと主催事業を増やしても、参加者は特定の利用者になっていく上にすべての子どもにはなかなか行き届きません。我孫子市子どもの読書活動推進計画では、“我孫子で育つすべての子どもに”とうたっています。まずは身近に来てくれる移動図書館を利用することで、誰でも自由に本を借りて読んで、読書の楽しみを知り、さらには友だちや家族と本の感想を伝え合うことも経験できれば、より良い読書体験として子どもたちの成長の糧となってくれるのではと考えます。そしてそれが将来の図書館利用者を育成することに繋がり、我孫子市に移動図書館があって良かった、我孫子市に生まれ育って良かったと思ってもらえることを願っています。そんな我孫子市民図書館の読書推進事業にぜひ皆さまのお力添えをお願いいたします。