山と川しかない中山間地域に20年以上続いていた温泉施設が突如休止となりました。 「地域のあらゆる世代と観光で訪れる人達をつなぐ憩いの場であった施設ををもう一度復活させたい!!」地元のオッサンたちが中心となり立ち上がりました。過酷な条件に無謀にも挑むオッサンたちをぜひサポートしてください!!
この度は、数多あるクラウドファンディング・プロジェクトの中から、私達のプロジェクトに目を留めてくださり、心から感謝いたします。ありがとうございます。
はじめまして、子宝温泉『円空の湯』(えんくの湯と呼びます。)プロジェクト代表の水口と申します。以下、長くなりますが、御覧いただいている皆様に”わくわく”と”ドキドキ”と”情熱”を伝えさせていただきます。どうぞ最後までお付き合いくださいませ。
なお、お読みになる際ですが、もし環境が許せば、中島みゆきさんの「地上の星』をバックミュージックにしていただければより楽しく、臨場感をもってお読みいただけます。
■まずはプロジェクト代表の自己紹介
代表水口晶(みずぐちあきら)1972年京都市生まれ。岐阜県郡上市美並町在住。
学生時代、カヌー経験無しでいきなり長良川を下ろうとしあわや遭難。ずぶ濡れのまま国道でヒッチハイク中、拾ってもらったのが縁で卒業後に単身岐阜へ。1997年にアウトトドアスポーツ体験事業EARTHSHIP設立。 現在は長良川をフィールドとしたラフティングやカヌー体験、キャンプ場運営の他、木曽川沿いの公園運営、自治体と協力したエネルギー会社なども手掛ける。
ライフワークは「人と自然の再生」。自然環境が豊かな郡上市を拠点とし、アウトドアを軸に様々な事業を展開。都市部と地方を結ぶ架け橋となり、観光はもちろん、エネルギーや食料など、地方での自然環境を活かした持続可能な経済モデルを構築することを目標としています。
と、格好をつけて書いていますが、単純に、自然環境の中でずっと好きなことをやり続けてきて、これからも自然環境と付き合いながら好きなことをやり続けたいオッサンです。
春から秋にかけては川釣り、海釣り、サイクリング(ロードバイク)、登山など、冬はスキーで全国をウロウロ、山、川、海、あとはいずれかの場所で過ごしています。
■なぜ、アウトドア野郎が今さら温浴施設?
今回のプロジェクトの舞台は『水と踊りの街』岐阜県郡上市の中で最南端に位置する美並町。山と川に挟まれた人口約4,000人の小さな地域です。郡上市は年間500万人以上の観光客が訪れる岐阜県内でも有数の観光地ですが、その中にあってラフティングなどのアウトドア体験以外、特に大きな観光コンテンツや施設が無いこの小さな地域で、唯一とも言える施設が、郡上市が運営する『子宝の湯』でした。25年前に建設され、多いときには年間10万人以上の集客を誇っていたこの施設もコロナ禍以降、集客数をどんどん下げ、燃料費や光熱費の高騰もあって収益が悪化。結果、令和6年度9月をもって休止という流れになりました。
減ったとはいえ、令和5年度にはまだ延べ7万人の利用客があった施設が休止したことで地域にもたらされるインパクトは少なくありません。また、その2ヶ月前にも隣町郡上八幡町にある市内最大級の温泉宿泊施設が閉館し、併せて15万人以上の利用者の行き場がなくなってしまいました。2つの施設が同時に止まったことで、利用者の行き場がなくなったこと、施設での雇用が失われたこと、それ以外にも様々な経済効果が失われてしまいました。そして、それ以上に大きなインパクトが、地域の中に大きく漂う『閉塞感』だったんです。
20年以上続いていた施設が立て続けに休止したことで「ああ、やっぱり田舎はこうやって衰退していくんだ」という雰囲気が地域に漂ったことは間違いありません。まるで地域の未来に薄いグレーがかかったような状態を生み出しました。その雰囲気は本来地域の未来を作っていくべき若い世代たちにも当然伝わります。住む人に諦めの気持ちが広がるとき、それは衰退連鎖の始まりだと思っています。さらに、若い世代の人たちが自分たちの住む地域に未来を感じなくなれば、衰退は決定も同然です。
いやいやこのままではダメだ!自分たちの住む、大好きなこの地域をなんとかしたい!子どもたちに将来の希望を持たせててやりたい! 薄曇りがかかり始めたこの地域の未来イメージを思い切りぶった斬って明るく変える!そんな思いを持って、代表水口が地域の中で熱い心を持つ有志(オッサン)たちに声をかけ、立ち上がったのがこのプロジェクトなんです。