【被爆80年】長崎の”最後”声を米国へ~被爆者の訪米をご支援ください~

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長崎県被爆者手帳友の会

今も世界では戦争が絶えません。戦争でたくさんの人の命が失われ、世界は、第三次世界大戦がおこりかねないような緊迫した状況に陥っています。そんな中、長崎では被爆80年を迎えています。

私たち長崎県被爆者手帳友の会は、核兵器廃絶と平和な世界実現を目指し、核保有国で世界の中心的な役割を担うアメリカ3都市を巡る「ラストキャラバン」を開催します。被爆者の平均年齢が86歳となり、体力の限界を迎え、被爆の実相を語る最後のキャラバン。その命がけの旅路の記録をまとめ、ドキュメンタリーとして制作します。皆様のご支援を心よりお願い申し上げます。

ストーリー

なぜ今、アメリカへ? 被爆者が直に伝える“ラストメッセージ”

2025年、長崎は被爆80年の節目の年を迎えます。この特別な年に、私たち長崎県被爆者手帳友の会は、被爆者とともにアメリカ各地を訪れるプロジェクト第2弾を企画しました。これは単なる訪問ではありません。原爆を開発した地を訪れ、その地域に住む人々と交流・対話することで、過去を乗り越え、未来について共に考えることを目指します。

このプロジェクトは、憎しみを超え、対話を通じて平和を築こうとする被爆者の新たな挑戦です。被爆者の皆様が高齢化し、直接話が聞けなくなる時代が目前に迫る中、直接彼らの声を聞き、その思いを共有できる機会は刻一刻と少なくなっています。だからこそ、この「ラストキャラバン」は、未来へ向けた平和のメッセージを刻む、かけがえのない機会となるのです。

ドキュメンタリー映画「Last Message」に続く第二弾

私たちは2年前、被爆者の思いを伝えるドキュメンタリー映画『Last Message』を制作しました。この作品は、国内外で大きな反響を呼び、被爆者の声が世界に届く大きなきっかけとなりました。

2024年度は、このドキュメンタリー作品をより多くの方にご覧いただくため、日本各地で上映活動を行いました。2024年6月26日の長崎原爆資料館ホールでの上映会を皮切りに、8月にはヒバクシャコミュニティーセンターでも上映。その後、長崎を離れて日比谷図書館や菊川ストレンジャー、そして今年3月には衆議院議員会館での東京上映会も開催することができました。これらの上映会には延べ600人ほどの方にご来場いただき、大きな反響を得ました。

今回の渡米プロジェクトでも、この尊い交流の旅に密着したドキュメンタリー映画を制作することを決定いたしました。被爆者がアメリカの地で何を語り、何を感じ、どのような交流が生まれるのか。その一つ一つの瞬間を映像に収め、「平和な未来を創り出す」という共通の願いを次世代へと繋ぐための重要な記録としたいと考えています。

23年製作 ドキュメンタリー映画「Last Message」ダイジェスト版

ハワイの「長崎の鐘」が繋ぐ平和への想いに触れたい

私たちには、どうしても確認したいことがあります。それは、はるか海の向こう、ハワイに寄贈された「長崎の鐘」の存在です。

長崎県被爆者手帳友の会では、毎月9日の午前11時2分(長崎に原爆が投下された時間)、長崎市の平和公園にある「長崎の鐘」を鳴らす活動を長年続けています。この鐘は、原爆投下から33回忌にあたる1977年に建立されて以来、毎月9日には欠かさずメンバーが鐘の前に集まり、平和公園を訪れる人々と共に平和への祈りを込めて鐘を鳴らしています。

この「長崎の鐘」は、長崎だけに存在するものではありません。1988年に旧ソ連・レニングラード市(現サンクトペテルブルク)へ贈呈されたのを皮切りに、1990年には中国・瀋陽市、そして同年にはハワイ・ホノルル市にも「長崎の鐘」が建立されています。

ハワイの「長崎の鐘」は、地元の方々に大切に守られ、毎年8月には平和を祈る集会も開かれていると聞いています。今回の渡米プロジェクトでは、このハワイにある「長崎の鐘」が今、どのような形で人々に受け継がれているのか、その現状を私たちの目で確かめたいと強く願っています。

そして、真珠湾攻撃という日本の加害の歴史と向き合い、その地で暮らす地元の方々との対話を通して、多角的な視点から平和について深く考えたいと思っています。鐘を守り、平和への想いを共有する地元の方々との交流を深めることで、長崎から海を越えた平和の輪をさらに広げたいと考えています。

 

 

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