はじめに
VRで世界旅行へ、さぁ行こう。そんなアイディアが生まれたのは、一つの疑問からです。
大学病院の子どもたちはどのようにストレスを解消しているんだろう?
私たちには、美味しいものを食べたり、運動したり、好きな人と喋ったり、ゲームしたり。
しかし、彼ら/彼女たちは長期入院にて、そのほとんどが制限されています。
小さな身体での闘病生活。
そのストレスは推し量れないものがあります。
また、保護者の方々も子どもたちと同じく闘っています。
その心中も、軽々しく推し量れるものではありません。
子ども/保護者にとってのベストなストレス解消方法はなに?
と考えても、答えはなかなかでません。
それでもなにかしてあげたい。
「病室は閉鎖空間だから、外の景色を楽しめれば、気分も晴れるかも。」
「だったら、VRなら海外旅行できるし、病院でも気軽に楽しめるよね。」
そういった会話から、″VRで世界旅行へ行こう in小児病棟″企画が生まれました。
さぁ、あとは実行あるのみ。
実際にやってみた
我々はVRを持っていません。そのため、eスポーツ振興をしている旭川ICTパーク様にVRを含めた機材の貸し出しなどをお願いしました。快く承諾して頂き、また旭川医科大学小児科の先生方や看護師、保育士の方々のご尽力の元、2023年8月5日(土)に企画を実現できました!
没入感のある世界の絶景をVRで楽しんでもらいました。また、年齢的にVRがNGな子どもたちにも、イベントを楽しんでもらいたく、ゲーム・Wi-Fi・モニターも数多く準備し、盛り上がりのあるイベントを行いました。
小児科に入院する合計20名弱の子どもたちと保護者の方々に一日を通して、楽しさを提供できたと思います。