
このプロジェクトについて
孤独な少年と認知症の老人との交流を描く短編映画『よすがに咲く』
完成した作品を世界に届けるため、編集・字幕・映画祭出品などへのご支援を募ります。
1. 商業映像の現場から自主制作の短編映画へ
貝田祐介|監督・脚本
映像ディレクター/助監督
『よすがに咲く』の監督・脚本を務める貝田祐介は、東洋大学ライフデザイン学科中退後、映像制作会社でWebCM、企業VP、イベント映像などの制作に携わりました。その後フリーランスとなり、映画・CM・MV・番組など、ジャンルを横断して映像制作に携わっています。
主な監督作品
・SUZUKI Lapin WebCM『おしゃれに恋するわたしたち〜with Lapin』
・関電工WebCM
・Tiffany.co WebCM
・NHK WORLD『BOSAI』
・MV『破滅ロマンス-遊天国』
・その他多数の映画・CM・MV・番組など
主な助監督作品
・内田英治監督『誰よりも強く抱きしめて』
・その他多数の映画・CM・MV・番組など
商業映像の現場で約10年間、さまざまな監督や俳優、スタッフと作品づくりを続ける一方、改めて「自分自身が映画で何を描きたいのか」と向き合いたい、そんな思いから、自主制作の短編映画『よすがに咲く』の企画が始まりました。
2. 『よすがに咲く』という作品について
-忘れていく。だから、あなたに会いたい。-
2-1. あらすじ
13歳の少年・蓮は、周囲との違いに戸惑いながらも、その気持ちを誰にもうまく伝えられずにいる。
かつて親友だった伊藤との間にもいつしか距離が生まれ、母・杏果の愛情と「正しさ」は、蓮を少しずつ息苦しくさせていた。
ある日の放課後、同級生たちから逃げるようにして見知らぬ家の庭へ入り込んだ蓮は、そこで一人の老人・茂と出会う。
茂は、怪我をしていた蓮の肘を不器用に手当てし、名前を尋ねる。
しかし、その日の帰り際、茂は蓮を見て言う。
「……どなたですか?」
記憶が少しずつ失われていく茂。
それでも蓮は、再びその庭を訪れる。
囲碁を打ち、アイスを食べ、口笛を聞く。
何でもない時間を重ねながら、二人の距離は少しずつ近づいていく。
しかし、夏のある日。
蓮は、茂が自分ではない「誰か」を見ていたことを知る――。
これは、誰かと完全に分かり合うことのできない私たちが、それでも他者に期待し、手を伸ばしてしまうことについての物語です。
2-2. 作品情報
タイトル:『よすがに咲く』
尺:約25分
監督・脚本:貝田祐介
制作拠点:東京都八王子市、茨城県つくば市、神奈川県横浜市ほか
2-3. 出演
主演:及川欽之典(蓮役)
東京都出身。一三商会所属。
《主な出演作品》
【ドラマ】日テレ『良いこと悪いこと』、NHK『しあわせは食べて寝て待て』、テレ東 × Netflix『君に届け』
【映画】『よみがえる聖地の闘神~名横綱・双葉山の栄光~』、『宮古島物語ふたたヴィラー再会ぬ海ー』、『神さま待って!お花が咲くから』
主演:五頭岳夫(茂役)
その他出演
・斉藤陽一郎(茂の息子・真太郎役)
・井神沙恵(蓮の母・杏果役)
・渡邉櫂(蓮の元親友・伊藤役)
・小林丞之介(蓮のクラスメイト・山本役)
・齋藤詠真(蓮のクラスメイト・石川役)
・小西希帆(蓮のクラスメイト・果穂役)
3. なぜこの作品を作りたいのか
人と人とが「本当に分かり合う」ということは、もしかしたら不可能なのかもしれません。
私たちは誰かの言葉を聞き、その人を理解したつもりになります。
けれど、その理解には必ず自分自身の経験や価値観というフィルターがかかっています。
親子でも、友人でも、恋人でも、相手が見ている世界をそのまま見ることはできません。
それでも私たちは、「分かってほしい」と願います。
そして、自分もまた誰かを「分かりたい」と願ってしまいます。
『よすがに咲く』で描きたいのは、その矛盾です。
蓮を愛しているのに、その気持ちを理解できない母。
蓮を気にかけながらも、昔のようには接することのできない友人。
そして、蓮のことを忘れてしまう茂。
この映画には、明確な悪人はいません。
誰もが自分の世界の中で誰かを想い、それでも少しずつすれ違っていきます。
だからこそ、台詞で答えを説明するのではなく、視線や仕草、沈黙、距離、そして二人が過ごした庭での時間から、観客それぞれが何かを感じ取れる映画を作りたいと思っています。
分かり合えなかった時間にも、意味はあるのか。
その問いを、一本の映画として残したい。
それが『よすがに咲く』を作る理由です。









