
かつての事故により立ち入り禁止となった「苫小牧一本防波堤」は、釣り人たちの強い願いと努力により、安心・安全な釣り場として2022年に再開されました。
年間を通じて、多様な魚が釣れ、子どもから大人まで楽しめる貴重な場所ですが、命を守るための救助艇の維持が経費を圧迫しています。
今後は、平日営業や観光・教育の受け入れ拡大を目指すため、中古救助艇購入費のご支援を募ります。
釣り文化を次世代へ!
安全とともに繋ぐこの挑戦を、どうか応援してください。
【一本防波堤の紹介】
一本防波堤は、苫小牧東港に位置し、名前の通り一本の防波堤が海に突き出している釣り場です。
消波ブロックに囲まれた防波堤基部から約400mのところにゲート柵があり、その先の沖へ490mが釣り場です。最大100名が利用できます。

営業期間は、4月初旬から11月初旬までで、朝6時~18時まで営業(9月は17時迄、10月以降は16時迄)
春からはカレイ各種(マガレイ、イシモチカレイ、スナガレイなど)の他、大型のクロガシラ、王鰈(マツカワ)などが釣れます。

更には季節を通して根魚のアブラコや、ソイなどが釣れています。5月~6月にかけてサクラマス、ヒラメなども釣れ、夏からはサバが群れで入るほか、小魚を追いかけてカンパチやフクラギが港内に入ってきます。

秋にはトウベカジカなどが釣れ、季節によって多様な魚釣りが楽しめる、希少な釣り場です。
【立入り禁止閉鎖を経て、釣り人の想いが一つになって開放につながった一本防波堤】
このように、年間を通じてさまざまな魚が釣れる釣り場として、釣り人の間で有名な「苫小牧一本防波堤」ですが、2009年12月中旬に付近でプレジャーボートが転覆する事故がありました。
定員オーバーの7人が乗船し、1人は救助されましたが、残りの6人は亡くなり、この事故を受けて「苫小牧一本防波堤」は数年間立ち入り禁止となっていました。
しかしながら、「この釣り場をもう一度釣りのできる防波堤にしたい!」と釣りファンたちの熱い願いがあり、公益財団法人日本釣振興会のサポートと、釣り業界の応援で資金が集まりました。
道内では初めての取り組みのため、港に関わる関係各団体が協議会を作り、2年間を費やして試験実釣をはじめ、安心・安全運営に関する検討や取り決めを行い、少しずつ開放への道筋が見えてきました。
さらに、運営を担う「非営利型一般社団法人 苫小牧港釣り文化振興協会」が組織され、2022年4月の開業にこぎつけ、有料一般開放営業(土・日・祝のみ)を開始。今年で営業4年目を迎えました。
有料釣り場として、国土交通省認定の釣り文化振興モデル港道内第1号港として認定されています。

一方で、最近では、釣り人のマナーの問題もあり、岸壁や漁港での釣り場が次第に立入禁止になってきています。苫小牧一本防波堤は、安心・安全な釣り場であることを知っていただき、多くの方に来場いただき、釣り文化を、安全・安心とともに後世に受けついていきたいと考えています。









