東條美帆の We are Buddies 5周年サポートファンディング

ソーシャルグッド Syncable
このクラウドファンディング終了まで、あと20日です

東條美帆

仕事と子育ての葛藤のなかでの出会い

私は長野市で、4人の子どもと両親、夫とともに8人で暮らしています。かつては医療ソーシャルワーカーとして病院に勤めていましたが、4人目の出産をきっかけに、仕事と育児の両立に限界を感じ、退職を考え始めました。

そんな時期に出会ったのが、We are Buddies(WAB)でした。

病院勤務をしていた頃は、制度に当てはめる支援のあり方にもずっと違和感があって、「このままでいいのかな」とモヤモヤしていました。そんななかで、「親でも先生でもない大人が、子どもと1対1で関わる」というWABの話を聞いた瞬間、ビビッときました。

「これ、めちゃくちゃ面白い!」と思って、気づいたらその場で「やります」と言っていました。仕事を辞めようと思っていたから時間もあったので、直感的に「今の私にちょうどいいかも」と、おとなバディとして関わることを即決しました。

生きてるだけでそれでいいじゃん!と感じさせてくれた

私のバディは高校生の女の子。出会った当時は中学3年生でした。

その頃、自分の子どもはまだ幼稚園〜小学生だったので、思春期の子とじっくり向き合う時間があるというのは、すごく刺激的でした。

「高校生ってこんなにいろんなことを考えてるんだ」「こんなに繊細で、強くて、まっすぐなんだ」って毎回びっくり。「いろんな人がいるし、いろんな価値観があって、みんな必死にもがいてるよね。 なんかもう生きてるだけでそれでいいじゃん!」 というふうに改めて感じさせてくれたのは、彼女の存在でした。彼女の変化にふれるたび、友達みたいでもあり、親戚のおばちゃんみたいでもあるような、なんとも言えない温かい気持ちがわいてきました。

ただ、最初の頃はつい“支援者モード”の自分が出そうになることもありました。でも、それに対して彼女は言葉や表情で「ノー」って伝えてくれる。そんなところがまた、すごくかっこよくて、自分自身もハッと気づくことが多かったです。

一方的に「何かしてあげる」んじゃなくて、ただ一緒にいるということが心地よくなってきて、私のソーシャルワーカーとしてのあり方にも、小さな変化があったように思います。

We are Buddies との今後

バディとしての経験を経て、私は現在WAB長野のコーディネーターとしても活動を続けています。驚いたのは、「こんな関係性を求めている人が本当にたくさんいるということでした。

10代・20代のおとなバディたちからは「1対1で子どもと関わるのが新鮮だった」という声をよく聞きます。また、私のように子育てを一段落させた世代の方からは、「自分の子ども時代にこんな関係があったらよかった」と共感してくださることもあります。

子どもと出会い、関わることで、自分自身の過去も癒されていくような感覚。“育ち直し”のような体験をしているように感じます

いま、我が子たちも「自分も参加したい」と言ってくれています。保護者として、そして活動を見守る大人として、これからまた新しい景色に出会えることが楽しみです。WABが大切にしている世界観が、あらゆる場所で大きく巻き起こってほしいなと願っています。

(こどもバディと見に行ったオオムラサキ)

 

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