寝具由来の優しい着心地。愛知県の幸村晒工業の技術、昔ながらの「和晒し」製法で仕上げた白シャツ。
肌触りを追求する高級寝具で使用される「和晒し」の製法で仕上げた生地は、布団に包まれる心地よさ。
老舗ドレスシャツ工場で仕上げたシャツは、ビジネスシーンからカジュアルまで幅広く着回しできます。
はじめに、和心衣(wagoromo)は、日本の心を込めたものつくり(伝統素材・技術)を通じて、着心地を追求し、心和む商品を提案しております。また環境にも人にも優しいという点から、天然素材に拘って物つくりをしております。今回は定番アイテムと言える白シャツの企画を考えました。白シャツは着たことが無い方はいらっしゃらないのでは?というほどの商品ですよね。個人的にはいろいろ着回しも出来るので好きなアイテムです。いつものことなのですが、今回もポイントは肌触りに拘りました。「和晒し わざらし」という言葉は聞いたことはございますか?釜で炊くように晒していく製法なのですが、和晒し釜自体が日本には数えるほどしかございません。肌触りを追求する、高級寝具の生地で使われる製法です。今回その「和晒し」の製法で生地を仕上げました。布団に包まれるような柔らかな風合いを感じて下さい。
綿は植物なのではじめは淡い茶褐色をしていて、それを糸にして織布工場で整織され淡い茶褐色の生地になります。晒(さらし)とは天然の綿花のもつ脂質や不純物、糸にする際に添加されるサイジング糊という物質などを除去し、色素や匂いを除去し洗浄漂白加工することをいいます。晒には大きく分けると二種類あり、現在一般的な洋晒と日本伝統の製法「和晒」があります。和晒は大きな釜に織りあがった生地を引っ張ったりも伸ばしたりせずそのままの状態で、最低限の薬品を使用し丸4日間かけて焚いてじっくり漂白してゆく工法です。綿繊維の奥まで処理ができるので脂質や不純物、糊、色素などをしっかり除去し柔らかな吸水性のいい状態になります。また、繊維にストレスを加えない加工のため繊維の1本1本の形状が壊れることなく、空気を含んだふんわりと柔らかい生地に仕上がります。
和晒は時間と手間がかかるので、現在は世界的に主流な洋晒がほとんどです。洋晒は生地を焚くのではなく、たくさんのローラを通し4時間~5時間ほどで漂白していく方法です。