みなさまは、「生後間もない赤ちゃんを遺棄」「乳児虐待死」などの言葉を見聞きしたことはあるでしょうか。ニュースなどで見聞きするたびに心を痛めている人も少なくないのではないかと思います。
このような悲しい事件は望まない妊娠が関係していることも多く、性に関する正しい知識や性的な行動への意思決定、そして対人関係スキルなどの不足が背景にあります。また、このようなケースを支える保健医療サービスが不足している場合、望まない妊娠をした女性が援助を得られることなく孤立していく要因となります。
アジアで一番若い国である東ティモール*では、文化的な背景も重なり、結婚前に望まない妊娠をした10代の若者が周りの人に頼ることができず孤立し、最悪の場合、出産後に赤ちゃんを遺棄する、ということが起きています。
*https://www.jica.go.jp/Resource/easttimor/ku57pq00000468jx-att/jcap.pdf
私たちシェアは2023年から、学校の先生が性に関する保健教育を提供するための研修や、地域の医療従事者や行政を巻き込んで、思春期の若者への理解、関わり方を学ぶなど、地域ぐるみで活動を展開しています。
その中で先生たちが授業での実践に意欲的になっていったり、活動対象の保健センターを増やしてほしいなどのリクエストが出てきたりしています。
現地の人々の想いやニーズに寄り添った活動を続けるために、今後の研修開催費や地域への啓発活動費などをクラウドファンディングにて募ることといたしました。
先生たちは自信をもって保健教育を実施し、医療従事者は適切なケアを提供することで、未来を担う若者たちが自分の健康と幸せを自分で守り選択できるように。
みなさまの温かいご支援のほど、よろしくお願いいたします。