
✊ケニアの貧困地域で支援活動している藤井賢二です。
現在、私は日本人5名とケニア人5名による
スポーツイベント運営団体「TARGET254」をケニアで立ち上げ、スラムの若者が
「スポーツイベントを通じて“つながり”と“希望”を生む」ための活動をしています。
プロジェクトの中心メンバーはケニア人のヨーク、メラニー、ブラムウェルの3人の若者です。
彼らはスポーツイベントを通じて、スラム内にいまだに残る部族間の争いや、スラムの人々が持つ貧困から来る「あきらめムード」や虚無感を脱しようとがんばっています。
【TARGET254の中心となるヨーク、メラニー、ブラムウェルの紹介ビデオ】
👀10年前、ケニアを訪れ貧困の現実を知りました。
私がはじめてケニアを訪れたのは10年前。
その時に案内されたのがナイロビ郊外にあるキベラスラムでした。
そこは東京ドーム20個分はあろうかという広大なエリアにひしめき合うバラックの家々。
山のようなゴミと汚れた川。子どもたちはお腹をすかせ、学校に通えない子も多くいます。
スラムの若者の多くは高校や大学を出ても安定した仕事に就くことができず、1ヶ月の世帯収入が1万円程度という家庭もたくさんいます。
そんな環境でも必死に生きている彼らを見て、私はスラムの人々への継続的な支援をしていくことに決めました。
【日雇の道路工事で働くスラムの人々。日当は1,000円未満。住まいはトタン屋根の長屋が多く、家にはお風呂やトイレはなく、そもそも水道がない。】
✏️教育支援で若者たちの将来に希望をつくりたい!
支援には様々な形がありますが、私は教育によって彼らを支援することにしました。
そこで考えたのがプロジェクトマネジメント&リーダーシップ研修です。
これは、何か事業やプロジェクトを行いたくても何から始めれば良いのかわからない….
という彼らの悩みを解消するためのものでした。
そんな想いから、2025年7月にキベラスラムで三日間の研修を行ったのです。
研修には書類選考を通過した9名の若者が参加し、8名に修了証をお渡しすることができました。
【2025年7月に行った三日間の研修の様子:スラム内の貸し会議室で開催】
🎯スポーツイベント運営団体「TARGET254」結成!
研修が終わった後、私は修了生の中から「スラムを変えていきたい!」と本気で考えている3人の若者に声をかけ、
「スラムを変えていくには、外部(日本や世界)からの協力が必要だ。そのためには自分たち(スラムの若者たち)を中心とした団体を作り、適正な運営ができなければいけない」と説明し、研修後の実践プロジェクトとしてスポーツイベント運営団体の結成を提案しました。
3人は私の提案に快く合意し、晴れて「TARGET254」が誕生したのです。
(ちなみに団体名の“254”の由来はケニアの国番号を示しており、その理由はスラムからでも国が承認するプロジェクトを立ち上げたいという彼らの強い意志と愛国心が込められています)
次に決めなければいけなかったのは「スラムでどんなスポーツをするのか?」でした。
スラムの若者たちに人気のスポーツは、サッカーやバスケットなどたくさんあります。
しかし、私たちのフィールドであるスラムには、整備された広いグラウンドや体育館がありません。さらに、サッカーボールやゴールネットなど高価なスポーツ器具をたくさん購入することもできません…
また、若者しか参加できないスポーツでは、スラム全体を活性化していくことができません。
彼らとのミーティングでお年寄りや小さな子供たちにも楽しんでもらえる、みんなが平等に参加できるスポーツにすべきだという声もありました。
それら様々な事情を考慮して選ばれたのが「ダーツ」であり、「Darts for Change」(ダーツでスラムを変えていく)というコンセプトでした。
【スラムの職人に発注した部品を組み合わせて作るダーツボードとオリジナルダーツの矢。ケニアらしい鮮やかな柄】
ダーツは的(ダーツボード)と矢(ダーツ)があれば、屋内でも屋外でも遊ぶことができます。
そして、これらの道具はスラムの職人や材料を工夫すれば自分たちで作ることができます。
身体的な能力さも生まれにくいので、性別や年齢による不平等さもありません。
ビギナーでも楽しむことができるため、はじめての人でも容易に参加することができます!
私たちはこのアイデアを確かめるため、すぐにダーツの試作と大会運用を試験的に実行しました。









