東京藝大デザイン科出身の画家たちの美術史を記録に残したい! 展覧会『デザインとアートの狭間から』

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このクラウドファンディング終了まで、あと29日です

デザインとアートの狭間から

東京藝術大学デザイン科出身のアーティストによる展覧会『デザインとアートの狭間から』の広報部門「HAZAMAプロジェクト」による、藝大デザイン科の美術史を「映像・音楽・マンガ」によって記録に残すためのプロジェクトです。

ごあいさつ

はじめまして、画家の金丸悠児です。
今年7月、佐藤美術館にて展覧会「デザインとアートの狭間から」が開催されます。私はこの展覧会の出品作家の一人であり、その広報部門である「HAZAMAプロジェクト」を担当しております。
今回、皆さまにご支援いただくことで、共に展覧会を盛り上げるメンバーの一員になっていただきたいと思い、クラウドファンディングを立ち上げました。ぜひ最後までお読みいただけると嬉しいです。

展覧会「デザインとアートの狭間から」とは

「デザインとアートの狭間から」は、東京藝術大学デザイン科出身のアーティストによる美術の展覧会です。本展覧会には、二人の歴代教授と1980年代卒業生から現役の大学院生まで、総勢85名の作家が出品します。デザイン的思考力とアート的直感力を併せ持つアーティストたちの、境界を超えた自由な発想によって制作された作品群を展覧するとともに、約40年にわたる足跡をたどることができる機会となります。

「HAZAMAプロジェクト」立ち上げの経緯とその背景

東京藝術大学デザイン科は「デザイン」を冠しながら、これまでに多くの芸術家を輩出してきました。その背景には、前身である図案科(1896年設立)の初代教官・横山大観に始まり、後に教授を務めた画家・大藪雅孝(2016年没)と日本画家・中島千波という二人の巨匠の存在があります。両氏の教育方針のもと、デザイン科でありながら美術の道を志す学生が多く現れ、1980年代以降には美術業界を牽引するスターが次々に誕生しました。現在は押元一敏教授がその理念を継承し、デザインの中に芸術を見出す教育を続けています。その結果、今日もなお多くのアーティストが巣立っています。

しかし、こうしたアーティストたちの活躍は個々に語られるばかりで、その足跡を美術史として体系的に捉える試みはほとんどありませんでした。
そこで今回開催される「デザインとアートの狭間から」(会期:2025年7月8日〜21日)は、東京藝大デザイン科出身のアーティスト85名が一堂に会する展覧会となり、歴代教授の大藪雅孝、中島千波、押元一敏の薫陶を受けた作家たちの系譜を、初めてまとめて紹介できる貴重な機会となります。

これまでも藝大デザイン科出身アーティストを紹介する展覧会は数多く開催されてきましたが、その都度、私たちの背景にある歴史的な魅力や展覧会の素晴らしさが、思うほど伝わらないことに私は悔しい気持ちを募らせておりました。そして迎える本展も単なる同窓会のように終わってしまい、その価値が記録にも記憶にも残らなくなることを危惧しました。

そこで私は、過去開催した展覧会の反省や問題点を洗い出し、今の時代に則した活動のあり方とはどのようなものなのかを考えました。そして本展の広報活動を担う「HAZAMAプロジェクト」を立ち上げ、同じ出品作家の仲間に協力を呼びかけ、展覧会の意義を広く伝える活動を行うことにしました。

 

https://motion-gallery.net/projects/hazama-design-art