女優・青山美郷と監督・溝口友作が米国ロサンゼルスを舞台に、ストリートアーティストになるのを夢見て渡米した日本人留学生 彩永の奮闘する姿を描いた長編映画『Sae/彩永』 (仮) を製作します!
監督・溝口友作からのご挨拶
はじめまして! この度は長編映画『Sae/彩永』(仮) の製作プロジェクトにご興味を持ってくださり、ありがとうございます。この映画の監督・脚本を担当している溝口友作と申します。私は東京で生まれ育ち、19歳で映画監督になると決意してからアメリカに留学し、ニューヨーク大学映画製作コースを経て、シカゴのコロンビア大学映画学科の監督コースで学士号を取得しました。卒業後はロサンゼルスの映画業界に飛び込み、ワーナー・ブラザース、ディズニースタジオや数々の映画製作会社で現場経験を積み、20年以上アメリカで映画や映像の監督・製作をしてきました。
この映画『Sae/彩永』(仮) の構想は10年以上前から練ってきました。アメリカで一人の日本人として奮闘してきた自伝的経験を含むストーリー、そう思って脚本を書き始め、ロケ探し、キャスティング、予算集めなどをしていました。その最中、あるアメリカの映画制作会社から、主人公の女性がマフィアの抗争に巻き込まれる映画の企画を準備していると聞き、この映画の監督に抜擢され、私が準備していた映画『Sae/彩永』は一時製作準備を停止することとなりました。そしてその制作会社から頼まれて監督した映画「MAFIOSA」は2016年に無事完成し、幸運にも世界各国の国際映画祭で数々の賞をいただき、沢山の観客に観ていただくことが出来ました。予告編は私のプロフィール欄に掲載してあります。
その後、自分の映画『Sae/彩永』(仮) の準備を再開しましたが、製作過程で一つ、時間がかかっていた選択がありました。それはアメリカ社会で夢を追いながらも、シビアな現実に立ち向かい、逞しく生きていく女性 彩永をリアルに演じられる表現力を持ち、どんな状況でも前向きに突き進んでいく彩永のポジティブなオーラを自然に備えている女優さんをキャスティングすることでした。長年のキャスティングの努力の末、当時ロサンゼルスに滞在していた女優の青山美郷さんと出会いました。彼女は、私の思い描いていた彩永そのものでした。そして、話を重ねていくうちに、青山さんが私が考えていたキャラクターとストーリーを深く理解してくださっていることがわかりました。また、是非出演したいという強い意思を伝えてくださり、この映画へご出演いただく運びとなりました。現在、映画『Sae/彩永』のキャスト・スタッフは全員一丸となって今年の夏の撮影に向けて準備をしています。
映画『Sae/彩永』(仮)の支援プロジェクトについての概要
あらすじ
ストリートアーティストになるのを夢見て、ロサンゼルスの大学でアートを専攻する為に日本から留学した彩永(さえ)。大学のクラスの勉強や実習、週末は友人とクラブに踊りに行くなど、楽しく充実した生活を送っている。ところがある日、不運な事故に巻き込まれ、大学の学費を払うのが困難な状況に陥ってしまう。弁護士からは大学に通い続ける以外は、アメリカに合法で滞在することは出来ないと言われる。
アメリカで一人前になることを決意して渡米した彩永は、この国に出来るだけ留まることを決意する。学費が払えないため、やむを得ず大学を中退し、仕事を探し始める彩永。就労ビザを所持していない彩永は、普通の仕事に就くことができず、現金払いの仕事、レストランのウエイトレスと皿洗い、ペンキ塗りなど、様々な仕事を転々とする日々を過ごしていく。
彩永の貯金も底を尽き、家賃、食費を払うのも厳しい状況になり、自分の所持品などを質屋に売り始める。そして友人から聞いた、高給ではあるが違法の仕事に関わっていくこととなる。 果たして彩永はアメリカという地で生き残り、ストリートアーティストになるという夢を叶えることが出来るのであろうか?
アメリカで一人の日本人として自分のアイデンティティを確立すべく奮闘してきた監督・溝口友作の自伝的経験がこの映画『Sae/彩永』(仮) の主人公、彩永と周りのキャラクター達に盛り沢山に含まれています。この映画『Sae/彩永』(仮) ではアメリカで夢を追って生きるということ、生活の為に収入を得るための努力、夢と仕事の両立、人種差別やLGBTQ+差別の問題、日本人やアジア人としてアメリカで生活していく現実などを主人公・彩永の視点からリアルに描いていきます。