
日本国内でもすっかりクラウドファンディングが世の中に浸透して、スタートアップや新事業の資金調達、新商品のPRなどで活用されるようになりましたが、これは海外でも同様に・・・というよりも、元々はアメリカの企業が2001年にスタートしたのが始まりと言われています。
あなたのプロジェクトや商品・サービスが海外のほうが売れそうだ!というアイデアをお持ちの方も少なくなく、日本にいながら海外クラウドファンディングに挑戦する方も増えてきました。
海外クラウドファンディングは、日本から海外のクラウドファンディングプラットフォーム(例えばKickstarterやIndiegogoなど)を利用し、あなたのプロジェクトの資金調達を行います。
日本の商品、サービス、文化的コンテンツ、アートなど様々な日本ならではのプロジェクトを海外に発信する手段として海外クラウドファンディングが利用され、グローバル市場で認知拡大、市場調査、PRなどに活用されるようになってきました。
国内よりもはるかにマーケットの大きい海外クラウドファンディング。まずは海外クラウドファンディングの基礎知識を勉強してみましょう。
Kickstarter(キックスターター)
Kickstarterは2009年にアメリカでスタート。ユーザー数はなんと5億人以上!
世界中のスタートアップの起業家、新事業立ち上げ、クリエイター、アーティストなどの活動サポートなど様々なプロジェクトを立ち上げ、資金調達の場として多くのユーザーから利用されています。
Kickstarterのプロジェクトは、固定ファンディングモデル(目標金額に達しなければ、支援者には支払いが請求されず、資金が返金される仕組み)を採用しているので、支援者は安心して支援することができます。
また、Kickstarterはしっかりとした審査を行うので、各プロジェクトのクオリティがある程度高く、信頼できるプロジェクトだという点もポイントの一つです。
Indiegogo(インディーゴーゴー)
Indiegogoは、2008年にアメリカでインディーズ映画の資金調達のクラウドファンディングプラットフォームとしてスタート。現在では世界中のスタートアップの起業家、新事業立ち上げなど、新しい商品、サービスの資金調達の場とてし利用されています。
Indiegogoでは、固定ファンディングモデル目標金額に達しなければ、支援者には支払いが請求されず、資金が返金される仕組み)とフレキシブルファンディングモデル(目標金額に達しなくても調達した資金を受け取ることができる仕組み)の二つから資金調達の方法を選択できます。
また、プロジェクトの審査はKickstarterよりゆるいと言われているので、スモールビジネスや簡単なアイデアであってもプロジェクトとして掲載してもらえる可能性が高いのが特徴の一つです。
Wadiz(ワディズ)
wadizは、2012年に韓国でスタートした韓国最大級のクラウドファンディングサイトです。
2018年には日本の大手クラウドファンディングサイト「makuake」との業務提携を行い日本でも徐々に認知度が上がってきています。
それでもユーザーの大半は韓国人で、IoT系のスタートアップ企業や韓国らしい商品など、多くのプロジェクトが多く掲載されています。
造点新貨
造点新貨(旧タオバオクラウドファンディング)は中国で最大級のクラウドファンディングサービスで、アリババグループが運営するクラウドファンディングプラットフォームです。
中国のクラウドファンディングには、欧米のクラウドファンディングサイトではなかなか見られない目新しいプロジェクトが多いです。
欧米サイトは難しいけど、同じアジアという点では造点新貨で挑戦・検討してみても良いと思います。
JustGiving(ジャストギビング)
JustGivingは、2001年にイギリスでチャリティプログラムの一環としてスタートした、寄付型クラウドファンディングサービス世界最大手です。
寄付型クラウドファンディングに特化している点が最大の特徴で、個人や企業の目標や夢、スタートアップや新規事業の立ち上げなど、様々な目的の成功を支援するプロジェクトが掲載されています。
海外だからこそ売れる商品、サービス!
日本ではあまり人気のない商品、サービス、アイデアであっても海外で爆発的に人気の出るケースも少なくありません。
日本人にとっては当たり前のような物でも、海外の人たちにとっては目新しく、また実用性がある商品がバズる傾向にあります。例えば、100均に売っている商品が海外で10倍以上の金額で売れることがよくあります。
日本発信、日本のカルチャーというだけで海外の人にとっては大きなブランドなのです。着目する商品によっては、物凄い爆発力を持っている可能性が高いです。
世界中の企業や支援者が集まるので、集まる支援金も大きい!
海外クラウドファンディングは当たり前ですが世界中の企業が集まっているのでマーケット規模が国内とは比べ物にならないという圧倒的な優位性があります。
世界中の企業はもちろん、支援者側も世界中から集まるので、プロジェクトによっては国内クラウドファンディングよりも遥かに大きい支援金が集まる可能性があります。
億越えの支援金が集まることも少なくなく、過去には10億円を超える支援が集まったプロジェクトもあります。
あなたのプロジェクトがいきなり世界進出するような可能性を秘めています!
国内クラウドファンディングより手数料が安い!
海外クラウドファンディングは、国内のクラウドファンディングと比べると比較的手数料が安いのも魅力です。
国内のクラウドファンディングの大体7%〜25%くらいの手数料がかかってしまいますが、海外クラウドファンディングだと手数料は5%前後が多く、国内クラウドファンディングと比べると差は歴然です。
手数料が安ければ集まった資金に注げる金額も増えますし、そもそもの目標額も低く設定できます。やはり手数料の安さはクラウドファンディング成功の重要なポイントと言えます。
国内クラウドファンディングより取引金額が大きい!
日本国内のクラウドファンディングも盛り上がりを見せてはいますが、海外クラウドファンディングはその比ではないほどクラウドファンディングが盛んです。
マーケットが大きく、支援者が多ければ当然その取引金額も大きく、億単位のプロジェクトもゴロゴロあります。
国内だとある程度天井は見えてしまいますが、世界中の支援者を相手にする場合は桁が変わってきます。
プロジェクトの内容や説明を世界向けに調整するだけで、大きな支援額が得られるのであれば挑戦する価値はあると言えます。
| メリット | デメリット |
| 世界中から支援を集めることができる | 言語・文化の壁 |
| 世界中にファンができる可能性がある | プロジェクト数が多いため競合が多い |
| 手数料が安い | リターンなどの郵送物がある場合、費用が高くつく |
| 日本発信というだけで評価が高い | カスタマーサポートが弱い |
| 世界規模のテストマーケティングが取れる | 国内と比べると成功率が低い |
海外のクラウドファンディングプラットフォームでの挑戦は非常にハードルが高いように感じると思います。言語の問題、ノウハウの問題などなど、クリアしなくてはいけない問題が少し考えただけでも出来てきます。
国内のクラウドファンディングですら難しいのに海外でクラウドファンディングなんて・・・と思いますよね。だからこそ、クラウドファンディング代行会社を利用しましょう!
クラウドファンディング代行会社の中でも海外クラウドファンディング専門でやっている、代行会社もあります。
Global Crowd Funding(株式会社カーツメディアワークス)
長年、海外PRや海外デジタルマーケティングを提供してきたGlobal Crowd Funding(株式会社カーツメディアワークス)と10年前から様々な企業のクラファンを代行・サポートしてきたパートナーがゴール達成を強力にサポートしてくれます。
KickStarterのゴール達成実績数100件以上。アメリカならではのコミュニティマーケティング施策も可能。制作から運営、PRからSNS広告などデジタルマーケティングまで一気通貫で相談できます。日本語で素材をご提供いただいた後、3週間ほどでローカライズしローンチすることが可能です。
| 海外 | 日本 | |
| 支援者 | 全世界 | 日本国内 |
| 調達額 | 大きい | 小さい |
| 成功率 | 低い | 高い |
| 審査 | プロジェクトによる | プロジェクトによる |
| 難易度 | 高い | 低い |
| 言語 | 主に英語が多い・アジア圏は各国の言語。 | 日本語 |
成功率が低い
海外クラウドファンディングは国内のクラウドファンディングでは得られないようなメリットがいっぱいありますが、成功しないことにはその恩恵を受けることはできません。
障害となる言語や文化の違い、日本とは異なるアプローチ方法などその国と商品、サービス、説明文などがマッチしないことには支援を受けることはできません。
そういったことからも国内のクラウドファンディングと比べると多少成功率が低いのも事実です。もちろん成功すれば大きな支援を獲得することができます。
決済方法・手数料
これは国内クラウドファンディングでも同様ですが、プラットフォームごとに決済方法も違えばその手数料も違います。
海外クラウドファンディングは手数料が割安とは言え、事前にしっかりと計算したうえで目標金額を設定する必要があります。せっかくプロジェクトが成功したのに、手数料を引いたら思ったより手元に残らなかった・・・という事態にならないよう気を付けてください。
また、通貨が違うのでその時々の為替相場によって微妙に金額も変わります。ご注意ください。
言語
欧米の主要な海外クラウドファンディングで基本的に使用されている言語はやはり英語がです。アジア系のクラウドファンディングであれば、それぞれの国の言語で設定されています。
契約内容を正確に理解したり、お国柄に合わせたキャッチコピーや表現方法など、言語だけでなく各国の風習にも配慮する必要があります。
翻訳サイトなどで自動で翻訳された文章で、支援者に呼び掛けてもなかなか伝わらないようなことにならないようにしなくてはなりません。
法律・税金
当たり前ですが、国によって法律や税率などは全く違います。
海外で取引をするにあたり発生する税率がどれくらいなのか、商品やサービス、表現方法に違法性がないかなど、専門家に相談して慎重に事を進める必要があります。
サポートセンター
国内の場合、各クラウドファンディングサイトのサポートセンターは物凄く充実していますので、素人でもなんとか形にすることが出来てしまいます。
しかし、海外クラウドファンディングサイトのサポートセンターはとても手厚いとは言えないレベルです。日本とは異なるマーケティングアプローチが必要になるので、現地のパートナーやエージェントと連携してプロジェクトの運営を行いましょう。
競合調査やターゲットの明確化など、専門家に相談することでリスクを回避する対策を講じることができます。
国内だとある程度天井は見えてしまいますが、世界中の支援者を相手にする場合は桁が変わってきます。
プロジェクトの内容や説明を世界向けに調整するだけで、大きな支援額が得られるのであれば挑戦する価値はあると言えます。





