三重県名張にある八百屋「土の香市場ハラペコあおむし」では毎週、顔の見えるマルシェ「ハラペコ里の市」を開催しています。今年完成したスペース“SO-CO(そーこ)”。この地域の場所になるように育てていきます。
このプロジェクトについて
三重県名張にある八百屋「土の香市場ハラペコあおむし」では毎週、顔の見えるマルシェ「ハラペコ里の市」を開催しています。今年完成したスペース“SO-CO(そーこ)”。この地域の場所になるように育てていきます。
店長・葛原結美(後列、向かって右から2人目)
土の香市場ハラペコあおむしについて
土の香(つちのか)市場ハラペコあおむし・店長の葛原結美と申します。
「土の香市場ハラペコあおむし」は三重県名張で、無農薬栽培のお野菜や果物、環境に配慮した日用品などを取り扱っている小さな店です。「自然食品店」と呼ばれることも多いけれど、私たちは「八百屋」だと思っています。それは、農家さんへのリスペクトを大切にするお店でありたいと考えているからです。
2009年からここで働いている私ですが、以前は卸問屋で働いていたことがありました。問屋はメーカー(つくり手)よりも強く、お客様は問屋よりも強いという構図があって、その時はそれが当たり前だと思っていました。でも、ハラペコあおむしで農家さんたちと出会う中で、気持ちが変化していきました。
直接納品に来てくださる農家さんの日に焼けた顔や、世間話の中で、農家さんがどんな想いで有機野菜をつくっているかを身に染みて感じる日々。だけど、その想いは食卓になかなか届きにくい。
野菜の価格高騰はよくニュースになりますけど、安い市場価格や流通の仕組みの中で、みんなが生きる糧の食糧を作っている生産者さんが損を引き受けているんじゃないか、それって変じゃないのかな、と思うようになりました。
農家さんの想いを農産物に乗せて
食卓へ届けていきたい
土の香市場ハラペコあおむしは、農家と暮らしをつなぐ架け橋になって、農家さんの声(想い)を食卓に届けていく存在になりたいと思っています。とても難しいことですが、あきらめず努力し続けたい。
農家さんが生産してくれていることに感謝し、納品してもらえることに感謝し、その感謝を野菜にのせて販売したい。そしてその野菜を買ってくださるお客様に感謝し、嬉しい気持ちが循環していくといいなと思っています。