はじめに
輪島の街は震災後、長い長い冬に入ったように、静かになりました。
夜の灯りも点らなくなり、輪島の風情ある街並みは無くなり、この街に住み続けたくてもそれが叶わない多くの方々がこの街を離れ、とても悲しい思いをしている方々がたくさんいると思います。
こんな時だからこそ、飲食店を営んでいた我々は街に灯りをともし、皆様が笑顔になれる場所を作ることが役割だと思っています。
このお店から生まれた笑顔が少しずつ広がって輪になり、やがてその輪が大きくなって次のすばらしい輪島が芽吹いてほしい。そんな願いを込めて。
復興の狼煙をあげる飲食店「mebuki-芽吹-」を開業します。
皆様のご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
私達は能登半島地震により炊き出しをしています
ページをご覧くださりありがとうございます。有限会社ポムデーブ、ラトリエ・ドゥ・ノト (L’Atelier de NOTO)シェフの池端隼也と申します。
私は、今年の元旦に発生した能登半島地震により、1月2日から現在まで1日も休まず炊き出しをしてきました。
炊き出しをするメンバーは、震災後一人ずつ私が誘って作ったチームです。メンバーは輪島で被災をした飲食店を中心に、漁師、味噌屋、輪島塗りの塗師屋などです。
能登半島地震は主要道路が遮断され、ボランティアが入れない状況であった為、私たちは1月2日から被災した店舗の冷蔵庫から食材を引っ張り出し、電気も水もない状況ながら「少しでも温かいモノを輪島の方々に届ける」という想いのもと、この炊き出しチームを「輪島セントラルキッチン」と名づけ活動を行ってきました。
輪島市での炊き出しの様子です
炊き出しを続けていると、毎日顔を合わせる地域の方々から笑顔で「ありがとう。」と言ってもらえて、元気をいただきました。また頑張ろうと思える原動力にもなりました。
みんなで作った炊き出しをお顔を見ながらひとつずつ手渡しすることで、地域の方々とのコミュニケーションの場となり、支え合う循環が生まれたように思いました。