このプロジェクトでは、1段階目で19万円(1冊配布)、最大47万円(3冊配布)を目指します!
はじめまして。絵本作家のしょうじあいかと申します。障害があってもなくても楽しめる絵本をテーマに、障害児向けの絵本を作っています。
今回のプロジェクトでは、わたしが障害児向けとして作ってきた絵本を、全国の重心児デイ200施設へ配布を目指します。
みなさん、重症心身障害児(重心児/重症児)と呼ばれる子どもたちのことをご存知ですか?
(画像提供:18トリソミーの瑠璃ちゃん@ruri___0804)
重症心身障害児とは、重度の肢体不自由と重度の知的障害が重複した状態をいいます(児童福祉法による定義※1)。わたしの息子も、重症心身障害児です。
厚生労働省の資料によると、重症心身障害児は全国に約4万3千人いるとされています(※2)。さらに、最近では新生児医療の進歩もあり、重度障害を抱えた子どもの数は増加傾向にあるとされています。
以前は、ほとんどの重心児が在宅療養を強いられてきました。しかし、最近では国の取り組みもあり、重心児が通うことのできる児童デイサービス(児童発達支援・放課後等デイサービス)が、全国に増えてきています(※3)。
(画像提供:あいキッズ)
児童デイサービスとは、障害をもつ子どもを日中に預かる施設で、障害児の保育園や学童保育にあたるイメージです。
2歳〜未就学児を対象としたものを「児童発達支援」、小学生〜18歳を対象としたものを「放課後等デイサービス」と呼び分けます。これら2種や生活介護などの福祉事業が複合された施設は、「多機能型」と呼ばれています。
重心児の居場所が増えてきているのは、とてもありがたいことです。ただ、支援面での課題はまだまだあるのではないかと思っています。
実際に、わたしが以前勤めていた児童デイでは専門知識の研修なども特にないまま、支援員が重度障害児の支援を行なっている現状がありました。
また、実際に重心児の支援にあたる方からも、重度の障害をもつ子どもが楽しめる遊びや適した玩具などがわからず、支援の仕方に迷う声を耳にしたことがあります。
そんなときに、重心児でも楽しめる絵本があれば、支援員にとっても、子どもたちにとっても活動の幅が広がるのではないかと思っています。