はじめまして、奈良市教育委員会文化財課埋蔵文化財調査センターの村瀨 陸です。埴輪がたくさん出土した前方後円墳(中之庄上ノ山古墳)の発掘現場を皮切りに、富雄丸山古墳やウワナベ古墳の発掘調査を担当するなど、まさに古墳漬けの日々を過ごしています。
私は、自分の人生を奈良市の遺跡に捧げることで市民に還元したいという熱意だけは誰にも負けません。そんな私が個人的に人生をかけて挑戦したいことは、奈良市にある大型の古墳群である「佐紀古墳群」の調査です。
「佐紀古墳群」は大型前方後円墳が集まったものですが、これより古いものに箸墓古墳に代表される「大和古墳群」があります。これらの古墳を造った人々の一部が「佐紀古墳群」を造ったとされますが、その真相や関連性などは証明されていません。
今回私は、さまざまな古墳の調査を共にし、東京大学大学院にて古墳の設計復元の研究を専門にしている柴原聡一郎さんとタッグを組み、航空レーザ測量を使い、自らの手で真相を解明していきたいと思っています。一緒にこの夢を応援していただけませんか?