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寺本英仁です。
2022年3月に、島根県邑南町役場を退職し、株式会社ローカルガバナンスという会社を設立しました。「日本の田舎を元気にしたい」という思いから、28年間の行政経験を活かし、地方公務員、特に若手の職員が、自分の町に誇りを持ち、よりよくするために課題に取り組むことができるような人材として活躍できるようにと、全国を飛び回って人材育成研修を行っています。
そうして日本中を歩くと、日本の田舎は素晴らしい地域資源にあふれています。海に潜ることをライフワークとしている僕は、各地の海の素晴らしさを多くの人に知ってもらうことも仕事として取り組んでいます。地域資源を見直すことは、日本の田舎の元気につながると思うからです。
僕は20代の頃から30年余り日本の海に潜ってきました。
若いころは日本だけでなく、世界の海が見たくてたまらずいろいろな国に行きました。
でも、小さな国でありながら四季があり、暖流と寒流に囲まれた日本の海は、他にはない様々な顔を見せてくれます。
大学2年生の夏、1年間みっちりとアルバイトをして念願のスクーバダイビングのライセンスを取得しました。小学生の頃から憧れていたライセンスです。
次の目標はマンタやクジラのいる沖縄の海で潜ること。
ついに石垣島で念願のマンタに会えたのは、人生で一番の衝撃的な出会いでした。畳2~3枚のサイズのマンタが群れを成して泳いでいる姿は、えも知れぬ魅力的な光景で、まるで異次元にいるかのようでした。
この姿をカメラでとらえたい。
このマンタとの出会いが、僕が水中写真の世界に飛び込むきっかけになりました。
南の海ではザトウクジラからも目が離せません。子どもを育てるお母さんクジラとその赤ちゃん。人が大切なわが子を愛おしむように、ザトウクジラも一生懸命に子育てをしています。
群れになって共存する小さな魚たち、子孫を残すための勇敢な戦い、
海の生き物たちの姿は感動的です。
▼プロジェクトを立ち上げたきっかけ
30年間海を見続けてきた僕だからできること
もともと僕の住む島根県の海辺の町は、スクーバダイビングの認知度が低く、海に潜るのはアワビやサザエを採るため、というイメージがありました。
そうではなく、水中の景観や生物を楽しむためのものだと説明をしながら、日本海のダイビングスポットを少しづつ開放してもらい、ダイビング仲間を増やすために指導もしてきました。
当時、日本海の美しい海に潜ると、多くのゴミが海中にあるのを見て心が痛みました。自転車や冷蔵庫のような大きなものまでもが海の中に放棄されていました。
いつしか僕は海中の風景や生物ではなく、ゴミばかりを撮影するようになっていました。美しい日本海が、人の捨てたゴミによって汚染されている姿を見てもらうために写真展を開いたこともありました。
20年余り前のことです。
今は人の環境に対する意識は以前に比べると格段に高くなっているのと感じています。さすがにそのころのような惨状ではなくなりました。
そんな時期を経て、今は美しい海中の風景や生物を写真に残したい、そして、それをたくさんの人に伝えたい。
こんな素晴らしい海があることを、誇れる日本の姿があることを、特に子どもたちに知ってほしい。
そんな夢が膨らみ、写真集を作りたいと思ったのです。
これは、30年の間、海を見続けてきた僕だからできることだと思っています。
▼プロジェクトの内容
日本中の海を撮影してきた中からピックアップした写真を、写真集という形にまとめます。
それぞれの写真を撮影した時の想いや、その素晴らしさを伝えたいと思っています。
ふだん見ることのできない水中の景色の雄大さ、そこに息づく生き物たちの素晴らしさを知ってほしいのです。
目標金額100万円
写真集の取材費と、海の素晴らしさをお話しするトークイベントの開催軽費に充てさせていただきたいと思います。