日記専門店が「出版部門」を立ち上げます!

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日記屋 月日

東京・下北沢にある日記の専門店「日記屋 月日」が、出版部門を立ち上げます。
これまでイベントやワークショップを企画しながら育んできた日記についての考え方をもとに「個人の話」に焦点を当てた書籍を刊行したいと考えています。

 

東京・下北沢にある日記の専門店「日記屋 月日」が、
出版部門を立ち上げます。

2020年4月のオープン以降に出会ってきた数々の日記はもちろん、オンラインコミュニティ、イベント、ワークショップなどを企画しながら育んできた日記についての考え方をもとに「個人の話」に焦点を当てた書籍を刊行したいと考えています。

●日記のお店って?

「日記のお店」と言われても、どんなお店なのか、ピンとこない方もいらっしゃると思います。
私たちがどんなお店を運営しているか、あらためてご紹介させてください。

日記屋 月日

開店した日:2020年4月1日
創業した人:内沼晋太郎(ブックコーディネーター)
場所:東京都世田谷区代田2-36-12

サイト:tsukihi.jp
X:https://twitter.com/nikki_tsukihi
instagram:https://www.instagram.com/nikki_tsukihi/

「日記屋 月日」は、日記の専門店です。

店舗面積はとてもコンパクトな5坪です。古今東西の日記本を、新品・古本問わず取り扱っていて、個人がつくったリトルプレスの販売にも力を入れています。
また、コーヒースタンドを併設していて、毎日飲みたくなるようなコーヒーやビールをご提供しています。

そのほか日記好きが集まるオンラインコミュニティ「日記屋月日会」、日記のマーケットイベント「日記祭」、ファシリテーターと一緒に日記をつけるワークショップ「日記をつける三ヶ月」などを運営しています。

「日記祭」に関しては最新のイベントレポートもあるので、ぜひご覧ください。

「日記屋 月日」は、日記をつける・読むという営みに関心を持ち、それを楽しむ人たちにとっての拠点でありたいと考えています。

●2023年、「株式会社 日記屋 月日」へ

商いとしては、まだまだひとつの会社にするほどの規模ではありませんでした。

けれど、「日記屋」というお店が開業前の想定より多くの人に受け入れられ、面白がってもらえるようになるにつれ、日記の会社として様々な取り組みに挑戦することを目指し、2023年秋「株式会社 日記屋 月日」という会社を立ち上げました。

過去を振り返れば、素晴らしい日記文学や、史実上貴重な日記は今でも多く残っており、出版されてきたという蓄積がありますが、私たちは「現在」を生きる皆さんの日記を同じようにアーカイブとして残したい、という思いも抱いています。

●日記形式で書かれた文章の魅力

今日では、ブログやSNSで自分の日記を公開することは、当たり前のように行われています。
前段にもあった「日記祭」や「日記をつける三ヶ月」も、本来であれば誰にも目につかないところで書かれる私的な日記を、人の目に触れるところであえて書く、という試みです。

意識して日記をつける。

そこで何が書かれるのか、どのように日々を綴っていくのかは、私たちが日記の魅力を広めていく中で常に考えていることでもあります。

どうやって自分のことを書いていくのか悩みつつ、「自分ってこんなふうに考えているんだな」と、思いがけない心の動きに気づくこともあります。

日記は、「読み物」としてどんな印象があるでしょうか。

なんとなく、一日の締めくくりに、今日あったことを書いておく形式の文章。そんな印象があるかもしれません。
旅行の日程や食べた物、天気、眠った時間、買い物リスト、何気ない会話の抜粋…….。どんなものだって、書いておけますよね。どうしてこうした気楽な、自由な感じがするのでしょう。

その理由の一つに、私たちは「日付」があると考えています。

日記屋 月日

明確な主張があって文章を書く時には、先に書きたいテーマを考えたり主題を意識して構成したりするけれど、日記はまず「今日」のことを書くために、タイトルに「今日の日付」を入れます。

2024年4月4日(木)。
タイトルを入れたら、あとはつらつら、2024年4月4日のことを書き進めていきます。
例えば2024年4月4日に散歩に行って、野良猫に出会ったとします。
その猫を保護して、のちに自分の家に迎え入れたら、2024年4月4日は、その猫と初めて出会った日という自分にとって特別な日になります。
でも、自分以外の人からしたら、2024年4月4日はまた別の2024年4月4日でしかありません。

誰かの日記を読むというのは、そんな自明のことを噛み締めて、世界には違った生き方をしている人がただ存在しているのだと確かめる行為でもある。
私たちはそんなふうに考えています。

 

 

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