景観重要建造物「加藤仲右ヱ門邸」を可能な限り建築当初と同じように伝統工法で修復し、日本建築の薄暗い光の中で、美の感覚、自然が繋がる空間に身を置き、工藝と美術に向き合う文化施設をつくります。
ご挨拶
今回のプロジェクトは、焼きもののまち瀬戸市にある「窯垣の小径」の主要な場所に建つ、景観重要建造物に指定された築100年の「加藤仲右ヱ門邸」を伝統工法で修繕工事を進め、文化施設として開業します。
日本の工藝や美術を中心とした展示販売やイベント企画を主な事業として、訪問客へ工藝や美術の魅力と併せて、窯垣の小径の魅力を全国や海外へ届ける場を目指します。
その他にも工藝の可能性を伝えられるようなワークショップや、子供や若い人が遊びながら工藝作品を作るイベントを行い、小さな頃から工藝のざまざまな可能性を感じたり、工藝を使って暮らしを楽しむ事で、物を観る目と感性を育ていきます。若い世代が工藝を使う暮らしに興味を持ち、使い手、買い手が増えていくことで工藝産業の持続可能と広がりへ繋がっていくと考えています。
加藤仲右ヱ門邸はどんな所?
文化施設となる「加藤仲右ヱ門邸」は、築百年の古民家で瀬戸市の重要景観建造物に指定されています。古い窯道具を積み上げて築かれた塀や壁が残る窯垣の小径を歩いてしか辿り着けない場所ですが、その不便さがある事は、ここへわざわざ来て良かったと思える大きな魅力の一つとなります。
里山の木々に囲まれた細い坂道や窯垣の小径をゆっくりと歩いて上がっていく過程は、当施設での体験の想いを高められ、ここでしか味わえない心に残る旅になると思います。この先も「窯垣の小径」の景観として重要な一部となり続ける古民家を維持・保存をして行く為にも、展示販売ができる空間作りをする修繕工事費用の半分をクラウドファンディングを活用したご支援を募り、プロジェクトを実行したいと考えております。