名もなき伝統文化の高齢の職人(職工)さんの生活援助

READYFOR 伝統・歴史
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織職

8年間、介護福祉士として老人介護業務に携わってきましたが、昨年、定年退職いたしました。介護職以前は企業で経理・総務の責任者として、20年以上行政機関との交渉等の業務を行ってきました。

個人的な趣味ですが、着物が大好きで日常生活を着物で過ごすことがほとんどです。着物の選定で京都に足を運ぶこと事も多く、その度に職人の方とお話しする機会も増えていきました。長年通い続け、今では友人ともいえる存在となっております。特に1人暮らしで年金もなく、頼れる家族もいない職人さんたちが多く、なんとかできないかと日々、葛藤しております。

織職

 

 

 

▼プロジェクトを立ち上げたきっかけ

「伝統文化の存続・保護」とかいう言葉をよく耳にしますが、高度成長期(1950~1965年頃)以前にその「伝統文化」に入職した多くの人は現在80歳を越えています。家業として入職した人は家や家族もあるでしょうが、都市部周辺の農村・漁村等から都市に出てきた

(集団集職などもその一例)若者達は結婚もせず、家も持たず、保険もかけずに、ひたすら、技術を磨けば、いい生活が出来ると信じて、ものづくりにいそしんできたと思われます。

ところが、高度成長期以降、日本人の生活様式は変わり、需要の減少または不必要となるものが続出しました。大量生産・石油製品・安価な輸入品等で使い捨て時代となり、伝統的なものは高価な物となってしまいました。(生活必需品から美術品になってしまいました)手作業で作るものは、作成に時間がかかり、素材も天然素材のため化学品素材に比べると高いため、売価が上がる、ちゃんとした「扱い」をすれば、長期間使用出来るのだが、その「扱い」の家庭内の伝承がなくなり、売手も己の利益追求のみに走り、職人の先行きのことなどは考えていなかったのです。

織職の例で見ると、職人は現在でいう販売会社や問屋などの下請会社に近い関係とも見えるますが、大きな違いは、織機は職人のものであるが、必要な糸やその他の材料はすべて発注元が提供し、発注元が指定した模様・本数・納期期限までに織り上げます。このシステムだと生産量の増減が安易となり、販売会社及び問屋の経営が安定します。しかし、請負う側の職人は機械織だと1台1000万円近い投資の回収が出来なくなり、生活が成り立たなくなります。個人事業の為、年金は国民年金であり、それさえ加入していない場合もあります。無論、労災・失業保険はありません。年金加入をしないのは自己責任ですが、組合等はなく加入指導をする組織もなかったのです。(家業をついだ現在40~50歳代の職人も副業を持って、生活している人が多いのが現状です。)

その職人たちへ、支援をために、このプロジェクトを立ち上げました。伝統文化・工芸といっても文章だけではあまりわからないと思いますので、友人の工場の様子を御覧ください。(西陣つづれ織り・くみひも・百人一首)

織職

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https://readyfor.jp/projects/141518