靖國神社の境内を彩る約五百本の桜。
都内有数の桜の名所として、多くの参拝者に親しんでいただいている靖國の桜は、戦地で散華された英霊が「靖國の桜となってまた会おう」と再会を誓い合った特別な想いが込められています。
しかし、時の流れとともに樹々は老いが進み、さらに追い打ちをかけるように近年の異常な暑さや、害虫等による枝枯性病害、長年の地面の踏み固めにより、多くの桜が倒木の危機にあります。
「英霊のみこころを次世代に繋ぐ」という重要な役割を担っている桜たちを衰弱から守るために。
今、皆様からのご支援が必要です。
「靖國神社の桜を守る」クラウドファンディングに関心を持って、このページにお越しいただきました事に心より御礼申し上げます。靖國神社では、国の管理下から離れた戦後、御社殿の維持とともに境内の桜を始めとした多くの樹木を、御遺族や戦友のご支援により守って参りました。
しかしながら終戦から七十八年を数える現在、これらの方々の減少は避けられず、今までお支えいただいた御遺族、崇敬者の皆様の思いを伝えていくのが非常に厳しい状況でございます。
今後の靖國神社の安寧を考えていく上で、今回のクラウドファンディングという初めての取り組みは、新たな層の皆様に当社と関わっていただくきっかけになるのではないかと期待しております。日本の平和の礎となられた英霊に一人でも多くの人に感謝の心を持っていただくことが何よりも大切であると思っております。
桜は日本人の国民性を表し、また靖國神社の象徴とも言える花で、御祭神はもとより御参拝される御遺族、崇敬者の皆様の心の支えになっております。
どうかご一緒に靖國神社の桜を守り、靖國の心が後世に伝えられていきますようご支援をお願い申し上げます。
令和5年12月1日
靖國神社宮司 山口 建史