食品衛生法の改正によって、2024年6月1日から梅干しの製造販売に新たな許可が必要となります。安全を守るうえで必要な改正である一方、製造を断念する梅農家が続出しています。そこで梅ボーイズは、神奈川と愛知といった全国の産地と連携し、集める資金とノウハウ共有を通じて製造所を整備します。
【これまでの軌跡】
和歌山県みなべ町で明治37年から続く梅農家の三男。北海道大学薬学部に進学し、ガンの新薬の研究をしていましたが、2019年に天日塩と紫蘇だけで漬ける梅干し屋を立ち上げました。
塩と紫蘇だけで漬ける梅干しの研究
<2018年>
きっかけは梅農家を継いだ兄の一言でした。 「梅を栽培した後は、どの梅も甘い調味液で均一な味になる。」
僕たちが子供の頃は塩だけで漬けたすっぱい梅干しを食べて育ちました。そんな梅干しが最近はほとんど製造されなくなっている現状を知りました。
梅の味が生きたすっぱい梅干しを残したい。そう考えて塩と紫蘇だけで漬ける梅干しの研究を始めました。