サッポロファクトリー内の煙突広場に位置する札幌開拓使麦酒醸造所は、日本人の手だけで初めて本格的にビールが作られた歴史的な地であると同時に、その伝統を継承し、今でも当時の製法でビールづくりを続けています。
札幌から日本のビール文化が始まったといっても過言ではなく、このことを札幌市民だけでなく、国内外の観光客の皆さんにも知っていただきたい!
日本のビール文化やビールの製造方法に興味や親しみを持つ人をもっともっと増やしたい!
この想いから、この度“BREWERY1876”という店名のもと、開拓使麦酒が飲めるブルワリーパブを復活OPENします!
さらに、これに際して、醸造所見学とビールの飲み比べイベントを企画しています。
日本のビール文化に興味を持つ人々を増やし、開拓使の歴史を感じながらビールを楽しむ時間を過ごしてもらいたいです。
是非、多くの方に、お越しいただけたら幸いです!
1876年、日本人によるビールづくりは北海道の札幌から始まりました。
明治時代の初頭、政府は「蝦夷地」を「北海道」と改称するとともに北海道開拓と近代国家建設を目的として「開拓使」を設置、アメリカなどから招いた技術者の指導のもと新たな産業を数多く興していきました。
北海道においてはビール原料である大麦・ホップの調達が可能であること、また低温で発酵・熟成させるためには欠かせない氷が豊富に手に入ることが決め手となり、開拓使はビール事業を中核事業の1つとしました。
1876年(明治9年)、開拓使麦酒醸造所が誕生。ドイツで醸造法を学んだ日本人初のビール醸造技師、中川清兵衛を中心に日本初の、日本人の手によるビールが造られました。札幌が『日本のビール発祥の地』と言われる由来がここにあります。
創業の地で造り続けている札幌開拓使麦酒。しかしながら…
開拓使麦酒醸造所があった場所は1993年に複合商業施設(サッポロファクトリー)へと開発されましたが、(株)札幌開拓使麦酒醸造所はビールづくりが始まった1876年から148年経過した現在でも当時の製法にならいビールづくりを続けています。
サッポロファクトリーにお越しいただいたお客様には製造設備を間近で見学いただくけること、そして何よりも隣接する醸造所で醸造した生ビールを味わっていただくことができたため、ビール好きにとって人気のスポットとなりました。