いつも応援ありがとうございます。井手雅敏です。
今回は、私がコーチとして活動している龍谷大学端艇(ボート)部の学生たちにお力添えいただきたくお願いに上がりました!
具体的には、『Astrim Fit(アストリム フィット)』という採血の必要がないヘモグロビン測定器をチームに送りたい!という内容です。
いたずらにお時間を頂くのも申し訳ないので、さっそく「プロジェクト立ち上げの経緯」について、説明させていただきます。
▼井手の後悔~相見と濱谷~
私が龍谷大学コーチとして3年目となる2013年に、相見と濱谷という女子選手が入部しました。
決して大きくはない身長に少し線が細い選手でしたが、目標に向けた主体的な行動を継続できる選手でした。
競技結果も学年が上がるにつれて向上し、3回生時には関西選手権優勝や全日本インカレ入賞、さらには国体優勝まで経験する選手に成長していました。
ラストシーズンに向けた3回生の冬季練習も充実したものになり、いよいよラストシーズン。
インカレのみならず全日本選手権優勝も十分視野に入れられる準備ができたはずでした。
しかし結果は芳しくなく、レース展開そしてエルゴメーター(陸上ボートマシン)の記録も、中盤からペースが下がってしまう傾向にありました。
インカレが7位に終わり、6週間後の全日本選手権に向けてどうすればいいのか、というタイミングで石原教授に出会いました。
スポーツ栄養学に造詣の深い石原教授の協力で、体組成などを計測する機会が設けられ、その一つにヘモグロビン量の測定もありました。
ヘモグロビンとは、簡潔に言うと『全身に酸素を運ぶ役割』を備えた赤血球内のたんぱく質です。
測定結果は、相見と濱谷の2人だけが『貧血』にあたる数値でした。
ハードなトレーニングによる『スポーツ性貧血』だったのです。
そこから栄養指導やサプリメントの活用に取り組み、貧血の域は出ないまでも、ヘモグロビン数値は改善されました。
そして迎えた全日本選手権決勝レース。
2000mで実施されるレースで1250m地点までトップを走る2人でしたが、そこからライバルたちに抜かれていき、4位でのゴールとなりました。
レース後、相見と濱谷は「今までで一番いいパフォーマンスが決勝レースで出せて良かった」と語っていました。
勝負の世界ににタラレバはありませんが、それでも私は思ってしまいます。
あの時、もっとスポーツ栄養学の観点をもってコーチングできていたら…
あの時、もう1ヶ月早く石原教授に測定をお願いできていれば…
あの時、採血をせずヘモグロビン数値を測定できるあの機会が手元にあれば…
▼アストリムがあることで
採血の必要がなく、指を入れて約40秒でヘモグロビン値が測定できるアストリム。
アストリムがチーム・現場にあることで、以下のような効果が大いに期待できます。
①コンディショニング管理~健康な状態でスポーツを~
②トレーニング内容の適切な設定~科学と野性の融合を~
③食事・栄養に対する意識改善~選手が自ら変われるような環境を~
学生たちが、健康に・適切に・主体的に、スポーツに取り組める環境が今よりも整うことが期待できます。