日本の子どもの虐待死の中で最も多いのは、0ヶ月0日、生まれたその日に亡くなってしまうケースということをご存知でしょうか。
誰にも相談できず、
たった一人で自宅のトイレや風呂場で出産した彼女。
「赤ちゃんを助ける気持ちよりも、誰にも知られたくない気持ちの方が強かった」という言葉の背景にある絶望の深さ、恐怖。
そもそも、彼女だけが加害者なのでしょうか。社会に彼女を支える仕組みがない、私たちが彼女を見ようとしていない、社会からのネグレクトも問題なのではないでしょうか。
0ヶ月0日の虐待死をなくすために、何ができるだろうか。
私たちピッコラーレは、「妊娠したかも…」といった妊娠が確定する前の困りごとからでも安心して相談できる窓口が東京にも必要だと考え、2015年12月に妊娠葛藤相談窓口「にんしんSOS東京」を開始。
そして2020年には安心できる居所のない若年妊婦のための居場所「ぴさら」(フィンランド語で「しずく」の意味)を豊島区で開設しました。
私たちはこれまで7年近くにわたる活動の中で、孤立し、漂流しているたくさんの妊婦と出会ってきました。そして、彼女たちの孤立には、さまざまな要因が蜘蛛の巣のように絡み合っている社会的背景があることを、「妊娠葛藤白書」の制作を通して明らかにすることができました。
「うわぁ、うんちした!おむつ取ってー」
「ぴさら」では今日も彼女たちのにぎやかな声が響きます。
「もしもしー今日ご飯食べに行っていい?」「そちらを使わせていただけませんか?」卒業生や連携先の方からの問い合わせもひっきりなしです。
私たちは、誰がどんな事情で妊娠したとしても、妊娠によってその人が孤立してしまう社会ではなく、どんな妊娠であってもむしろそれをきっかけに、その人がより自由に幸せに生きていける社会を目指しています。
「誰にも相談できない」「信頼できる人なんていない、怖い…」
こんな思いを一人きりで抱え、「にんしん」にまつわる孤立に直面している人たちがいることを一人でも多くの方に知っていただき、孤立、漂流する妊婦に、安心を感じられる居場所とつながりを届ける活動を支えていただけたらと願い、このたび皆さまにクラウドファンディングで呼びかけることにしました。
ピッコラーレと一緒に、彼女たちに「応援しているよ」の気持ちを届けてくださいませんか?