阿久津清尚と申します。農大に進学し来年の春卒業予定となりました。
私は栃木県の大田原市で生まれ育ちました。私は幼い頃からじいちゃんの手伝いをしていました。一つ一つの農産物に愛情を注いで消費者目線で栽培をしていた姿を見て、農業の道にすすむことを考えました。そして卒業後は地元で農業をしたいと小さい頃から思っていました。
高齢農家の増加と伴って耕作放棄地が増えてしまったことをずっと気にかけていました。
平成30年の日本全体のデータでは耕作放棄地率は28.0%※となっています。数字を見ればそこまで荒れていないと考える人が多いかと思います。
※農林水産省:荒廃農地の現状と対策について:https://www.maff.go.jp/j/nousin/tikei/houkiti/Genzyo/PDF/Genzyo_0204.pdf
しかし、このような状況が年々増加していく方向に進んでしまいます。以下の写真の農地のような状況では農家だけでなく近くに住んでいる住民まで影響が出てきます。
それは、クマやイノシシ等の野生の動物の住み家になり周りに影響を与えたりまた、通学路沿いで交差点付近にある圃場だと通学中の子どもが見えなくて車が来てしまうなどの危険も潜んでおります。
耕作放棄地は再生可能な農地と再生が難しい部分と2種類あります。不可能な農地は圃場内に木などが生えてしまうと再生が難しくなってしまいます。このような不可能な農地にせず再生していく必要があるのです。
また、私の周りでは、「人手が足りなくて自分の体力だけでは難しくなってきた」「昔から守ってきた農地が潰したくない」「子供が東京などに行ってしまい農地の管理が後々できなくなってしまう」などのお声をよく聞きます。
そのようなお声に応えられないかと思い、このプロジェクトを立ち上げました。
今回のプロジェクトは、「農作業がより効率的で労働負担が少なくなる」、そして「農地を守る」という方向として大きく2つのパターンで行っていきます。
①高齢農家の労力軽減を図るために、
水稲苗や野菜苗の育苗管理、野菜苗などの機械を使用して、定植作業を行っていく。
②農地を守るために、
現在ある耕作放棄地の再生を行なって農地に戻します。そして、このプロジェクトの返礼品や周りの学童などと連携した農業体験等を行って行きます。
農業体験は、定植から収穫までの体験をしてもらい農産物の大切さを伝えていくことや自然とのふれあいを体感してもらいたいと思っています。